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愛しいひと… 27
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鬣犬の剛直のキ頭の部分をどうにか呑み込んで、強烈な違和感にアキラは今回も啼いていた。
「あ……ああ……あ、ん……いた……い」
痛い、辛いと涙ながらに訴えてみても、今自分を組み敷いているこの雄も顧みてくれる事はない。
そして段々と奥に進んでくる凶悪な肉棒に絶望する。
“ 今度こそ、もたないかもしれない…… ”
皆の顔が思い浮かんで……アキラはまるで子供のように声をあげて泣きじゃくった。
「うっ……うっ…………うぁ〜ん、あ〜ん……………」
「姫君……?」
「ク……クヌム……が、今……シたら……死んじゃう……かも……って……言って……た……ぼく……こわ……いよぉっ!」
「姫君っ!」
上体を折って掻き抱く。
しっかりと抱きついてきたアキラを反対に強く、強く抱き締めて……それでも魔羅を抜こうとはしない。
否……却って滾ったそれを緩々と進め、漸く前立腺のシコリに辿り着いたときにはアキラの衰弱は激しくて……
膝に乗せ、切っ先でシコリを擦りつけて、吐精を強制して……もう今は、前立腺への刺激だけでイキ続け、トロトロと白蜜を溢し続けていた。
鬣犬の膝で繋がったまま、天上を仰ぎ見るように上を向いて彼の首に腕を絡めている。
口づけを強請るように鬣犬の鼻面に、口蓋に唇を這わせて啄ばむアキラに、鬣犬は複雑な心の内を隠せない。
……半獣体までしかとれない、ヒトガタになれない鬣犬は、たとえどれほど熱望しようともアキラと口づけは出来ない。
貪るような……喰い合うような激しい口づけをどれほど渇望したことだろうか……
無意識に口づけを求めるアキラに、獣舌を差し入れて舌と舌を舐め撫でる事くらいしか叶わない鬣犬だった。
無表情のセテフが漸く中洲の高台に降り立ったのは翌日の早朝、それに続いて到着したのはデンウェンと彼に乗ってきたヘデデト……彼らは、かつてない暴風雨を纏ってやって来た。
ヘデデトの感情の悪化に伴う異常気象と、最大化したデンウェンが最速で空を翔ける事で巻き起こる嵐。
かたや、アポピスは本体化して、地中奥深くを潜って来た。
超巨大な白蛇は砂漠に蟻地獄のような大きな穴を開け、クシュに向かって掘り進んでいった。
ちなみに、アポピスの尾が砂漠の穴に消えた一時間後には鰐館に到着したという、凄まじい大きさだ。
セテフがクシュに到着する少し前。
鬣犬の妹が朝餉の準備を始め、禿鷹が様子見に立ち寄った頃。
洞窟内の空気の動きに覚醒を誘われた鬣犬は、目を開けて……自分の胸に縋るようして眠る天女を見て、目を細めた。
起こさないよう、そっと髪を梳く。
鼻先で頬をつついて、獣の舌でペロペロ舐めて……
習慣になりつつある朝の挨拶を一方的に行っているときに、それは起きた。
昨夜から繋がったままでいたふたり……
身を起こして覆い被さろうとした鬣犬と、夢うつつでより強くしがみつこうとしたアキラの間に図らずも起こってしまった事。
鬣犬の、起きぬけの膨張した剛直が、アキラが身体の位置を変えようとした事で深く突き刺さる事になり、その切っ先が最奥を抉った。
アキラの脳内をフラッシュする閃光と激痛。
「きゃぁぁーーーっ…………」
自然と口をついて出た悲鳴に続いたのは。
「セベ……ク、セテ……」
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