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近い距離で有坂が俺を見つめる。
もう耳にまで聞こえるくらい心臓がバクバクいってて、呼吸まで浅くなってくる。
「…わ、分からない」
「分からない?」
絞り出すように言った俺の言葉に、有坂がピクリと眉を動かす。
有坂が好きだ。
だけどこの関係は絶対にヤバイって気持ちが拭えない。
すぐにはどうしたらいいのかなんて、答えが出ない。
「ま…間違ってる気がする。で、でも…」
「でも?」
その先の言葉を言い淀んでしまう。
きっと認めたらすぐにキスされる。
まためちゃくちゃに深いキスをされて、ドロドロになってもしかしたらエロいことまでされるかもしれない。
どうしようと視線を彷徨わせていたら、不意にちゅ、と音がして軽く唇が触れた。
柔らかくて濡れた感触に、ハッとして有坂を見る。
「…っあ、ま、まだいいって言ってない」
「嫌か?嫌なら嫌と言ってくれ」
そう言って有坂はもう一度俺の唇に優しく吸い付く。
数度啄むようなキスをしてから、もう一度俺の目を覗き込んだ。
「まだいいとは言ってくれないか?」
「ま、まだ…考えてる」
「そうか」
俺の言葉に有坂がクスリと微笑む。
優しく細められた目に顔がどうしようもなく熱くなっていく。
有坂がまた俺に触れるだけのキスをして、伸びてきた親指が俺の唇をなぞる。
自然と口を開けると、すぐに指先が口内へ入り込んできた。
熱い指先が俺の舌に触れて、形を確かめるように撫でる。
じっと食い入るような視線で見つめられると、トロンと意識がまどろんでしまう。
されるがままに舌を差し出していると、指を引き抜かれてまた唇を塞がれた。
今度はすぐに舌が入り込んできて、久しぶりの感触にゾクゾクと背筋が甘く痺れる。
「…ん、っふぁ」
有坂の舌が俺の舌を絡め取って、どちらの舌か分からなくなるほど深く混ざり合う。
舌先が上顎を撫でてたまらず鼻に掛かった声を上げると、そこばかり何度も擽られる。
わけ分からなくなるくらいまた舌を絡め取られて、唇まで甘噛みされる。
――気持ちいい。
有坂とするキスはめちゃくちゃ気持ちが良くて、頭が蕩けてしまいそうな熱を生む。
思わずもっとと強請るようにその首に手を回すと、応えるように口付けが激しくなっていく。
「――っふ、っはぁ…」
きつく舌を吸い上げられて、口端から濡れた音が漏れる。
何度も何度も角度を変えてはドロドロにキスをされて、覚えたての呼吸の仕方では追い付かずどんどん頭が酸欠になっていく。
それでもやめられない。
身体がめちゃくちゃ熱くて、もっともっとと求める気持ちが止まらない。
しばらくして有坂は唇を離すと、熱く息を吐きだして俺を見下ろした。
濡れた唇と酷く熱を帯びた視線に、堪らない色気を覚えてしまう。
「…結城、答えに悩んでいるのなら俺を取れ。全てを捧げて愛してみせる」
――バクリ、と大きく心臓が跳ねる。
こんな台詞をネタじゃなく大真面目に言える奴は、マジで有坂くらいなんじゃないか。
親友としての愛してるじゃなく、間違えようのない愛の言葉にどうしようもなく体温が上がってしまう。
有坂は真っ赤になって固まってる俺を見つめて、愛し気に頬を撫でる。
それからもう一度俺の唇にキスを落として、首筋に舌を這わせた。
シャツのボタンを一つ外されて、ハッとして有坂を見つめる。
「…さ、最後まですんの」
「さすがに最後まではしない。だがもう少し結城を可愛がらせてはもらえないか」
ダメか?とどことなくねだる様に首を傾げられる。
有坂にそんな風に言われて、断るわけがない。
それに俺だって有坂に触られたい。
ここのところ全然触ってくれなくていっぱい我慢していた分は、まだまだ全然足りない。
「い、いいよ。触っても」
そう答えたら、目の前の瞳が至極嬉しそうに微笑む。
もしかしたら俺が肯定したのは、今のが初めてだったかもしれない。
シャツのボタンを外され、すぐに首筋に口付けられる。
ビリッとした甘く痺れるような感覚に、キスマークを付け直されたことを知る。
薄くなって消えかけてたから、有坂がまた付けてくれたことにホッとしてしまう。
それから熱い手のひらや唇が肌をなぞっていく。
確かめるように触れられると、この間されたことを強制的に思い出してしまう。
有坂の指が胸の突起を掠めて、ズクリと下半身に血が溜まっていく。
なんだろう。
この前はそんなことなかったのに、ムズムズと身体が疼いてきてしまう。
まるで有坂にされたことを身体が覚えているみたいだ。
「…真っ白だな。お前は本当に美しい」
「う、美しいとか真顔で言うな…っ」
恥ずかしい言葉を言われて、堪らなく息が上がってしまう。
執拗に舌で体の線を舐められて、背筋がゾクゾクと震える。
「んっ、はぁ…有坂、有坂…っ」
やばい、こんな風にされたら堪らない。
触れられるたびに身体がどんどん疼いてしまう。
どうしようもなく下半身に熱が溜まって思わず腰を揺らしたら、クスリと有坂が息を漏らした。
「そこはもう少し我慢してくれ。結城は触るとすぐに達してしまうだろう」
「――なっ…」
見透かされたように言われてドカッと顔に血が上る。
その通りだがそんな人が気にしてることわざわざ言わなくてもいいだろ。
てか最後までしないんじゃなかったのかよ。
「んー…ッ、やぁ…」
有坂は俺の希望は叶えず、代わりに両手の指で俺の乳首を弄る。
摘んで捏ねて、カリカリと爪先で引っかかれる。
かと思えば唇が吸い付いて舌が丹念にそこを舐める。
ビリビリと沸き立つような快感に、たまらずいやいやと首を振った。
「可愛い。気持ち良さそうな顔をしている」
「――っあ、あ…言うなぁ…ッ」
「嬉しい。たくさんさせてくれ」
言葉の通り有坂は執拗にそこばっか弄ってくる。
同時に唇を塞がれて、指先で胸を弄られながら長くて深いキスまでされる。
この間も思ったが有坂って普段はめちゃくちゃ真面目で優しくて淡白だけど、ソッチに関しては全くそんなことないんじゃないか。
人の反応をガン見しながら何度も何度も丹念かつ執拗にキスされては弄られまくってなんていうか――。
うん、ねちっこい。
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