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「――ッあ、ん…っ」
荒い息遣い。
焼けるような相手の体温。
どれだけ酸素を取り入れてもすぐに呼吸を奪われて、熱い舌が貪るように口内を蹂躙する。
「ん…ッ、は…有坂…ッ」
息が出来ないとその胸を押したが、後頭部を抑え込まれてより深い口付けにされる。
同時にガツリと腰を動かされて、頭の先まで電流が駆け抜ける。
「ひぁ…ッ、い、今動かしたら――」
「ん、ダメか?もっと奥へ入りたい」
俺の上に覆いかぶさって、キスをしながら最奥を小突くように有坂が腰を動かす。
内部のしこりを酷く猛ったソレでグリグリと押し潰されると、脳が揺さぶられるような快感が込み上げる。
堪らず身を捩ったが、逃がさないとしっかり抱き込まれて何度も腰を打ち付けられる。
新学期を前日に控え、俺の心はもうボロボロに折れまくっていた。
ここのところクラス替えに悩み過ぎて、夜も全く眠れない。
有坂にそれを相談したら、俺がすぐに寝れる方法を知っていると提案された。
「あッ、あッ、ふぁ…ッ」
「…っは、すごいな。俺のモノを離したくないと収縮している。そんなにここが好きか?」
「あー…ッ、そこだめ…っ」
そしてこういうことになってるわけだが、絶対ただエロいことしたかっただけじゃねーか。
しかも1回イッて寝ようとしたら、寝かさないとばかりに責め立てられた。
とはいえ有坂に可愛がられることは俺にとって一番の安心材料で、与えられる愛情にどこまでもズブズブに浸かりこんでしまう。
手を伸ばせば指を絡め取られ、これ以上ないほどピタリと身体を寄せてはキスをされる。
「っや、あッ、も――イッちゃ…」
ビクビクと身体が痙攣する。
頭が真っ白になり飛ぶような浮遊感が訪れたが、有坂は不意にぴたりと腰を止めた。
突然引いていった快感の波に、堪らず身体を捩って悶えてしまう。
「あッ、あッ、なんで…ッ」
「気持ちいいか?すっかり中で快感を得られるようになったな」
「ん、や…ッ、気持ちいいから…っ、イきたい…ッ」
「もう少し結城を堪能させてくれ」
有坂はそう言って浅い位置で焦らすように抜き差しをする。
早くと強請っても楽しむように俺の頬に唇を押し付け、甘く啄むようなキスを繰り返す。
ドロドロに慣らされた後穴からはひっきりなしに耳を塞ぎたくなるような水音が漏れ、快感を求めて媚びるように有坂のモノを締め付けてしまう。
「…っは、も…苦し…ッ」
決定的な快感だけを与えられないまま、ひたすら甘やかされる。
鼻先が付きそうな距離で目を覗き込まれながら内壁を押し上げられて、頭の芯までくらりとしてくる。
もう限界なのに有坂の手がキュッと俺の自身を締め付けて、行き場のない熱が蓄積されていく。
「…っあ」
不意にぺろりと目尻を舐められた。
そのまま優しく瞼に唇を押し付けられて、愛しむように吸い付かれる。
有坂は本当に俺の目が好きだ。
肌の薄いところはどうしても敏感で、唇が触れる度にピクピクと身体が震えてしまう。
俺の中に埋めたままのソレを緩く動かされながら執拗に繰り返されて、堪らず意識が白んだ。
「――ッあ、ぁあ…ッ」
自身を握りこまれているせいで射精できないはずなのに、弾けるような快感が訪れる。
凄まじい快感に打ち震えていると、有坂はそっと身体を離して俺の髪を撫でた。
「ん、射精しないで達したのか」
「…っはぁ、え…な、なんで…ッ」
「中で快感を得られている証だ。上手にイケて偉いな」
確かにイッた感覚はあるはずなのに、視線を下ろしても俺の自身からは何も出ていない。
今までにない出来事に混乱したが、有坂に褒められれば心がグズグズになっていく。
気怠く泣きたいような気持ちになって目の前の身体を手繰り寄せると、不意に有坂の目の色が変わる。
さっきまでの甘やかすような雰囲気とは一変して、どこか雄臭さを感じる視線にゾクリとした。
「すまないが少し乱暴にさせてくれ」
「――っひ」
言葉と同時に、ガツリと奥深くまで腰を突き入れられた。
すっかり敏感になった身体に重い刺激が走り、堪らず悲鳴に似た高い声が上がる。
構わず有坂は俺の身体を押さえつけて、さっきとは比べ物にならない速度でガツガツと腰を打ち付ける。
今までの動きは完全に俺を気遣っていたんだと思い知らされるほど、ひたすら自分の快感を得るための動きをされる。
部屋に肌がぶつかる音が鳴り響き、凄まじい快感に目の前に火花が飛ぶ。
「あッ、あッ、有坂、有坂ッ」
「結城、可愛い。…っ結城」
堪らずその背中をガリッと引っ掻いてしまったが、有坂はピクリともせず俺の酷く感じる個所を容赦なく押し潰す。
高く上がる声を唇で塞がれ激しく舌を絡められて、どちらの舌なのか分からないほどドロドロにされる。
「…っは、出すぞ」
「ん、あ…ッ、な、中は…」
「中は嫌か」
「…っだ、だって――」
終わった後めちゃくちゃ恥ずかしい。
しなくていいって言っても、毎回お腹を下してはいけないと有坂は丁寧に掻きだしてくる。
どうせ外に出すのに、決まって中で出したいと言われる。
「俺の子種は結城の中に全て注ぎたい」
「――ちょっ」
有坂らしからぬ爆弾発言にドカッと顔が熱くなる。
やっぱりコイツむっつりだ。
珍しく分かりやすく有坂がクスッと笑ってから、しっかりと俺を押さえつけて圧し掛かってくる。
最奥を狙って腰を動かしながらギラギラした視線で見下ろされて、背筋が震えた。
「…っは、結城、好きだ。愛している」
耳元に酷く熱を含んだ声が落ちてくる。
堪らず何度目かの限界を迎えたが、構わず快感を貪られた。
そこからは完全に射精されるための動きにひたすら喘がされた。
濃厚なキスを受け容れながら、有坂にされるがまま身体を許す。
ほどなく有坂が小さく呻いて、俺の中に大量の熱がぶちまけられた。
なんだかんだ言っても有坂の全てを受け入れる事は堪らなく幸せで、気怠く意識を沈ませながら酷く甘えてしまう。
有坂も俺が完全に寝るまで、欲しいだけの愛情を注いでくれた。
「――やばい。来た。どうしよう、有坂」
そして翌日。
有坂のおかげで睡眠不足はがっつり解消されたが、その代わりめちゃくちゃ腰が痛い。
新学期の学校。
新入生だとか桜が満開だとか雲一つない快晴だとかそんなことは全部どうでもいい。
俺の目の前にはクラス替えが張り出された掲示板。
心臓がバクバクして、もう掲示板が見れない。
思わず隣に並ぶ有坂の服を掴むと、頭に大きな手のひらが落ちてきた。
「どの道見なければいけないだろう」
「そ、そうだけど…っ。見たくない。有坂代わりに見て…っ」
「分かった」
そう言ってあっさりと有坂は掲示板を見上げる。
有坂は俺と同じクラスにならなくても平気なのか。
死ぬほど不安にならないのか。
有坂の服を掴んだまま下を向いていたが、ほどなくして有坂が「あ」と声をあげた。
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