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「もう夏だよ!今年の夏はどこいく??」
由紀ちゃんは夏休みを満喫しようと予定を聞いてくるが俺たち別に今年の夏というか毎年…
「毎年特にどこも言ってねぇじゃん。」
今まさに思っていたことを健太が口にして自分が声に出して言ってしまったのかとすこし驚いた。
「確かにお祭り行ったけど俺たちずっとゲームしてたよね。」
「細かいことは気にしないのー!今年は今年でたのしも!」
海がいいだのバーベキューしたいだの定番の夏休みイベントが上がっていて盛り上がり始めた話を遮る声が入ってきた。
「すいません。今ちょっといいですか?」
そう声をかけてきたのは映画サークルの人だった。
監督のような出で立ちでいつも支持している人だ!っと
勝手に監督と名付けて見ていたので何となくわかった。
「どうかしましたか?」
健太が尋ねると「エキストラとして出演してほしい」といった内容だった。
無理無理と首を横に振る俺とは対照的に2人は興奮気味に二つ返事で了承してしまった。
「君もダメかな…来られるはずの子たちがゼミの方で呼ばれてしまって人手不足なんだ…。」
困った顔をされると申し訳ない気持ちにはなるが自分が映るなんてとてもじゃないけど考えられずなかなか首を縦に振らない俺に対し監督は
「カメラに映らない仕事なら手伝ってくれる?」
映らないのであればと了承するとすぐにカメラのケーブルをさばいく係に任命された。
伊瀬さんという方とケーブル持ちを皇太子代わりに伊瀬さんがエキストラに入る。
「ほんとありがとう!何君?」
名前を問われ篠宮ですと答えると
「篠宮君はこのカメラ持ってる相良ってやつの指示に従って動いてね!」
監督は笑顔で伝えると由紀ちゃんと健太に何かを指示しに少し離れたところに向かって行ってしまった。
今、相良って言ったよね。
どうしよう。
心臓がどくどくと音を立ててなっているのがわかる。
それが憧れの人が目の前にいるからなのかそれとも盗撮してしまった罪悪感からなのか俺はわからないまま彼の一声を待った。
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