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「お疲れ様!ほんと急だったのにありがとうね!これお礼といったらなんだけどもらって!」
撮影も無事に終わりそ片付けも終わって講義に戻る人と空きコマで今からご飯を食べる人もいるみたいでそれぞれ散っていく。
監督がお礼にとくれたのはキンキンに冷えたサイダーだった。
暑くなってきたこの季節にうってつけの飲み物でそういうところにも気が回るいい人なのだと改めて認識して協力してよかったのかもと思った。
遠慮なく頂こうとフタを開けるとプシュと炭酸の弾ける音がなんとも食欲をそそる音が聞こえた。
一気に飲むと喉が痛くなるがそれも心地よいのが炭酸のいいところだ。
勢いよく飲んでいると片付けを終えた相良さんに話しかけられた。
「お疲れ様。」
「んっん!お疲れ様です!」
さっきは緊張で詰まらせたけど今度は炭酸で喉がつまりまた上手く話始められなかったと落ち込む。
「ケーブルさばくの本当に初めて?
すっごく上手だったんだけど。」
「初めてです。」
褒められてるとわかると嬉しくてつい食い気味に答えてしまう。
「俺のそろそろ動きたいから左に行ってほしいな〜〜って思ってた時に動いてくれてさ、驚いたしすごいなって感心しちゃったよ。」
恐れ多い褒め言葉の数々でついガラにもなくニヤつきそうになる。
「ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです。」
「お世辞じゃないよ、本当にそう思ったの。」
「いやいや。」
「ほんとだよ。だからさもしよければ映画サークルとか興味ない?」
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