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人形
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ここはセルシオ国から遠く離れた地――バルダーグ国。
ブルグ城の王の寝室では、一人の男が目の前の少年を詰問していた。
いや、詰問というより、どこか楽しんでいるようでもあった。
色白で華奢な美少年の顎を片手で掴み、その瞳を静かに見つめる。
「いつになったら正気に戻るのだろうな」
言って少年の顎を軽く突き放す。その反動で、少年の身体は側にあったベッドへと倒れ込み、やわらかな金色の髪が乱れ広がる。
なぜか少年の表情は虚ろで、倒れ込んでも起き上がる様子はなかった。
まるで糸の切れた人形のように身動きせず、瞳は一点を見つめたままだった。
男はそんなことはまったく気にしないように、ベッドに仰向けに転がる少年の上に覆い被さった。
そして――
ゆっくりと少年の唇を貪るのだった。
わざといやらしい水音を立て、濃厚な口づけで少年の咥内を犯す。
その瞬間、僅かに少年の表情が苦悶に揺れた…ような気がした。
男はいったん唇を離すと、少年に向かって囁いた。
「お前の力…いったい誰に受け継いだのだ?のう、オマリ」
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