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将軍現る
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オルドスが大きなガタイと同じぐらい重厚な剣を、素早く振り上げひといきに振り下ろすと、凄まじい砂埃に混じり突風がリードたち三人を襲い、一瞬視界を奪われる。
その隙にオルドスは一気に間合いを詰め、リードの前に立ちはだかるロウとポルタをいとも簡単に薙ぎ倒した。
呻き声を上げ倒れ込む二人に一瞬気を取られたリードは、攻撃を仕掛けてきたオルドスにハッと気づき剣を盾にする。
だが…
「遅い!」
オルドスはニヤリと笑うと、僅かに防御が遅れたリードの剣をおもいっきり弾き飛ばす。
「……ぐ…っ」
両手に鈍い痛みが走ったリードは、次の瞬間腹に激痛を喰らい、瞬時に意識をなくすとオルドスの腕の中へと崩れ落ちたのだった。
圧倒的な強さを見せ付けたオルドス――
そのまま肩にリードを抱え上げると、地面に倒れたまま起き上がれないロウとポルタに向かって嘲笑うように吐き捨てる。
「ロッシュ・リードは我らがもらう」
その声を微かに聞きながら、ポルタは薄れゆく意識の中で悲痛な声を漏らすのだった…
「リード…ぉ…――」
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