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這い上がれないほどの奥底へ
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いつの間にか寛げられた私のカーキ色のチノパン。
その奥から現れた黒色のボクサーパンツに、人差し指を引っ掻け、摺り下ろされた。
くんっと弾かれるように顔を出した私のペニス。
期待に涎を垂らすその姿に、顔が、心が、羞恥に染まる。
頬や首筋に口付けられながら、下着ごとチノパンを剥ぎ取られ、放られた。
カリ首をなぞるように、絡みつく帝斗の指。
「んっ…、ぁ………」
ぞわぞわとした痺れに、熱を孕む息が、口端から零れ落ちる。
「触って欲しくて、……弄って欲しくて、犯して欲しくて…、欲望が駄々漏れだな」
くっと上がる片方の口角と蔑みの視線。
私の気持ちを見透かす言葉。
心の奥底までもが暴かれるようで、逃げたくなる。
でも。
穢いところまで総てを曝け出し、淫らに溺れたいとも願ってしまう。
浅ましく欲に溺れ、楽になりたい。
這い上がれないほどの奥底へ、落としてしまって欲しくなる。
ねちゃねちゃと淫靡の音を立てながら上下される手に、きゅっと締めつけ扱かれる感触に、溜まった欲を吐いてしまいたくなる。
でも、決定的な刺激が足りない……。
カウパーに塗れた存在を主張するペニス。
ゆるゆると柔く扱かれる感覚は、物足りなさを露呈させ、中途半端な射精感を煽り立てた。
「くっ……ぅ…」
溢れたカウパーを掬った指先に、アナルを撫で上げられた。
固く閉ざされたアナルに、圧迫感を伴いながら、帝斗の指が、ぬぷりと侵入する。
嫌味な笑みを浮かべた唇が、くつくつとした嗤いを零す。
唇を、ぺろりと舐め上げた帝斗は、可笑しそうに言葉を紡ぐ。
「きゅんきゅんしてんな。そんなに、旨いか?」
中へと捩じ込んだ指を小さく燻らせながら、嫌味な笑みを湛える帝斗。
ずるるっと抜かれ、ゆったりと押し入ってくる感触に、身体が小刻みに震える。
吐き出して楽になればいいと思う片隅で、久し振りの快楽を、手放すことが憚られる。
もう少しだけ、この快感の中を漂っていたくなる。
くっと噛み締める奥歯に、帝斗の瞳が弧を描く。
「どうせ溜まってんだろ? 1回、出しとけよ」
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