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間違い 7※
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「うは〜ふやける〜〜」
ミケはしわしわになった指先を見て楽しそうにしてる。
まあ、そりゃそうか
あの後三ヶ所の温泉を回ってその間温泉まんじゅうだの珈琲牛乳だのを飲み食いし帰ってくると
旅館に備え付けられている古めかしい時計の針は既に六を指していた。
夕飯までもう少し
「どれが1番よかった?」
「ん〜やっぱ檜かな!匂いがいいよね!」
スンスン、と鼻を鳴らしてミケは自分の腕を嗅ぐ
「何となく檜の匂いがするっ!気がする!」
「まあ、最後に入ったしな」
「えーテンション低い〜」
ほら〜と腕を顔に近づけられる。
同じものに入っているんだから自分のを嗅げばいいのだが
仕方なくスンッと鼻を鳴らせばやはり自分のと同じ香り
普段使ってるシャンプーだとかボディーソープだとかが同じで
初めは意識していたものの最近はめっきりだった。
恋をし始めたばかりの中高生じゃあるまいし
そんなことでと思うかもしれないけれど
二人きりの旅行
自分の家とは違うお揃いの香りに色違いの浴衣
………腹が減る
それは夕飯が食べたいというものではなく満たしたいという欲
「ミケ」
「んー?いい匂いでしょっ?」
「あぁ。キスしたい」
自分でも何言ってるんだって思う。
何度も言うが俺はそういうことを言うタイプじゃない
ミケが狂わせる
ミケのせい
きっとそう言えば、人のせいにしないの!と頬を膨らますだろう
容易に想像できてしまい口元が緩む
「え?」
「いいか」
「な、んで、聞くの」
「そうか」
みるみるうちに赤くなっていくミケ
大胆なくせに押しに弱い
ほんと可愛いやつ
頬に手を添えてゆっくりと顔を近づける。
ミケは期待してるような、恥ずかしがっているような
俺を喜ばすためだけの顔をする。
唇が触れ合う刹那
眉を下げ、目を瞑るミケが見えた。
そういうのがたまらない
軽く触れ合うだけだったキスは
まるでミケにハマっていく俺みたいにどんどん深くなっていく
深く、深く、お互いの口内を余すことなく暴くように
「んっ、ふ、ぁ、んんっ」
「…、っ、」
控えめに胸元に縋る手が愛おしい
この時間がずっと続けばいいのに
ずっと、ずっと続けば、いいのにな
と、
コンコン
木の板を叩くような音
ハッとして唇を離すがミケはまだ、とふやけた顔で縋り付く
「ミケ、誰か来てるか、んむっ、」
「やだっ、もっと…」
どうしたものか…
ドアの外の気配は一向に立ち去らない
仕方ない、
ミケを隙間なんてないくらいにピッタリと引き寄せる。
コンコン、
またドアを叩かれる。
「ふっ、ん…」
手を腰より下に下げて浴衣の上からミケの"弱い所"をグリグリと刺激する。
こうするとミケは弱い
というか、ここがというよりも基本的にミケは快楽に弱い
少しでも弱いところを刺激してやるとヘロヘロになる。
「んんっ、ふっあ、んッ」
「ミケ、待て。」
「っ、やっ…」
「まーて」
「…」
くんっ、と喉を鳴らしてまだ納得していないミケ
ひとまず窓際の椅子に座らせて襖を閉める。
ふぅ、と息を吐いてドアを開けた。
「すみません、お待たせしました。」
「いえいえ、お夕飯をお持ち致しましたのでご用意しますね」
お年を召した、それでいて気品のある中居さんが夕飯の準備を始める。
「お連れ様は…?」
キョロっと見渡す素振りを見せる中居さんに心臓が跳ねる。
何故か悪いことをしている気分だ。
一息いれて、なんでもない風を装い
「ああ、今温泉の方に行ってるんです」
「あら!それならお夕飯の準備まだの方がよろしいですか?」
「いえ、もうすぐ戻ってくると思うのでお願いします。」
そういうと中居の女性はテキパキと準備を始める
豪華な色とりどりの食事がテーブルへと並べられていく
美味そうだ
ちらり、襖の方を窺うが特に変わりはないみたいで
まあ大丈夫か、と安心を覚える。
「それでは、ご準備が出来ましたので失礼致します。食事が終わりましたらあちらの電話から3番におかけください」
「ありがとうございます。」
パタン、と閉じたドア
安堵の息を吐き出してミケのいる襖を開ける。
「ふっ…んんっ、に、しなっさ…」
「待てって言わなかった?」
「ぁ、だってッ…」
俺の声を聞いてまた内股を震わせるミケ
可愛くて快楽に心底弱い俺の、俺だけの恋人
「ミケ」
「…ごめ、なさっ」
ミケは椅子に収まって自分の身体を慰めていた。
指を咥え高揚した顔で熱い息を吐き出す。
「ご飯は?」
「あ、とで…」
震える手できゅっと俺の浴衣を握る。
つくづく俺はミケに甘いと思う
「ミケ、あんまり声出さないようにな」
コクコクとあまりに必死に頷くものだから俺が意地悪をしているみたいな気分になる。
最後までするわけにはいかないからとりあえずミケのを抜くか
浴衣をはだけさせて緩く上を向くミケのもの
優しく握って上下に擦る。
「ひっ、っん!…んっんっ、んっ」
甘い声が頭の中で反芻する。
ミケは両手で口を抑える。
が、そのせいで余計に艶めかしい声が篭もって妙に色っぽい
酸素が回りにくいのか頬は赤く色づいて瞳は涙に濡れる。
手を動かす速度を早めてミケを絶頂へと誘う
「ふっ、ンンッ!ん、んっ、ぅんっ!」
目を瞑って快楽に身を委ねるミケ
すると、口を抑えていた手を外して俺の首にそれを回した。
「お願っ、ぃッ、きすっ、きす、してっ」
ポロポロと泣きながら好きな人にそんなことを言われたら
耐えられる男なんていないと思う。
「んっ、ふっ、ん、ん、ンンッ!!」
さらに手の律動を早め、ミケの先端を親指でグリグリと刺激してやると
身体をビクリと激しく揺らして、くぐもった声を漏らし俺の手を白濁で汚した。
、
「は〜!すっきり〜ニシナさんっ!ご飯ご飯!」
抜いてスッキリしたのかいつもより活き活きしているミケ
いや、いつも活き活きしてるから変わらないか
俺はというとすっかり疲れきってしまった。
それもこれも、この快楽に弱い恋人のせいなのだが
今回は俺にも非があるので仕方ないか
二人して洗面台でしっかりと手を洗い席に着く
テーブルに用意された和食メインの御膳にわあ、とミケが声を漏らす。
いただきます、と両手を合わせて食べ始める。
少し冷めてしまってはいるもののやはりとても美味しい
「ニシナさんっニシナさんっ」
白米を頬張り
んぐっと飲み込んだミケが楽しげに俺を呼ぶ。
「ん?」
「ご飯食べたらニシナさんにもシてあげるからねっ!」
ウィンクまでしてみせるミケは全く反省していないようだ。
はあ、とため息が出てしまったのはもう仕方ない。
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