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挨拶回り in大太刀
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こん「主。大太刀の皆様が来ました」
「分かった!スッー、フー‥‥入ってもらって?」
政府から来る仕事も落ち着き始め、俺は今日から、《挨拶回り》なるものを始める。
これは、この本丸にいる刀剣男士達の顔と名前を一致させるためにする。
普通、《挨拶回り》って俺がするものなんだけどな。
今朝方、《挨拶回り》を提案すると、全刀剣男士に賛成されたが、俺が皆の部屋に行くと言った瞬間に猛反対された。
それでも、《挨拶回り》事態はいい案ということで、刀剣男士達が刀の種類事に、《謁見の間》と呼ばれる部屋に来ることになった。
?「失礼します」
?「失礼致します」
?「失礼しまーす」
「こんにちは。大太刀の皆さん」
入ってきた刀剣男士は、どこかの神社にいそうな服装のショートボブみたいな髪の人。高身長。
これまた神社にいそうな長い髪を上で結んでいる人。高身長。
髪が左右で少しだけ跳ねたボブヘヤーの男の子。低身長。
全員ラフな格好でいいと今朝言ったのに、戦闘服と本体の大太刀を持ってきているあたり、それがこの部屋に入る時の礼儀なのだろうか。
「あ、まず最初に自己紹介お願いします‥‥‥俺からの方がい──」
こん「──黎音様!あなたはこの本丸の主なのです!そう簡単に名乗るものではありません!」
「‥‥はい」
[相手の名前を知りたい時は、まずは自分から名前を言う]という言葉通りに、自己紹介をしようとすれば、こんのすけにダメ出しをされてしまった。
石切「石切丸という。病気治癒がお望みかな?……おや、参拝者ではないのか。新たな主。これからよろしく」
太郎「…おや。現世に呼ばれるとは。私は太郎太刀。人に使えるはずのない実戦刀です。新たな主よ。よろしくお願い致します」
蛍丸「阿蘇神社にあった蛍丸でーす。じゃーん。真打登場ってね。新しい主さん。よろしくね」
石切丸・太郎太刀・蛍丸まで自己紹介をし、ついには俺の番だ。
「俺の名前は《零蘭 煉》(レイラン レン)。審神者名は《黎音》(レイン)だ。よろしく!」
石&太&蛍「「「!?!?!!?」」」
こん「黎音様!!」
「ふぇ!?な、何か不味い事言った?俺」
自分も自己紹介をしたら、大太刀の皆には驚かれ、こんのすけには雷を落とされた。
訳がわからないまま自分の自己紹介を思い返すが、怒られたり驚かれたりすることはしていないはずだ。
こん「黎音様!何故真の名まで言うのですか!」
「え?だって、真の名を伝えるのは信頼の証だろ?皆も真の名を言ってくれたから、俺も言わなきゃって思って‥‥‥‥ダメだったの?」
俺の理由を聞いて、大太刀の皆は大きく開いていた目を更に開き、こんのすけは呆れたようにため息をついた。
こん「‥‥黎音様。真の名は、相手を支配する力を持ちます。それをそう易々と言って回っていては、審神者としてのしめしがつきません」
「‥‥‥‥‥ま、いいじゃんか!真の名を伝えるのは信頼の証。なら俺はこの本丸の刀剣男士達を信じて伝えるよ。真の名」
説明を聞いても変わらない俺の考えを聞いて、こんのすけは「もう勝手にしてください」とお許しをくれた。
「よし!こんのすけにお許しも貰ったし、改めて自己紹介だ!俺の名前は《零蘭 煉》(レイラン レン)。審神者名は《黎音》(レイン)だ。よろしく!」
石切「よろしくお願いします」
太郎「よろしくお願い致します」
蛍丸「よろしくお願いしまーす」
「おう!」
その後、全員と握手をしてから、世間話へと入る。
どうせ、この後は何も仕事がない。なので残った時間は世間話をして親睦を深める。
「皆はどこの刀派なんだ?」
石切「私は三条という刀派だよ?そうだね。他の刀剣男士だと、一番有名なのは太刀の三日月宗近かな?」
「へぇー!三日月さんと同じ刀派だったんだ!太郎太刀は?」
太郎「私は刀派ではありませんが、私と同じく大太刀の弟の次郎太刀がいます」
「弟さん?大太刀でここにいないってことは、まだこの本丸には顕現してないんだ。早く来るといいね!蛍丸は?」
蛍丸「俺は来派だよ?来派でここにいるのは、他に短刀の愛染国俊と太刀の明石国行かな」
「愛染くんと明石か‥‥‥早く会ってみたいな〜」
その後も世間話は続き、気がついた時には夕飯の時間だった。
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