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ストーカーの成果1
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紅はまた帰ってこない。
0時過ぎ、イライラしながら帰って来た雨音に捕まり、やけ酒をする雨音に仕方なく付き合う。
「どんな話があった?」
「紫音がどれだけ劇団に必要かを延々と聞かされました」
「納得、できたか?」
「これができてるように見えますか?」
「いえ…」
雨音は買ってきたワンカップの二つ目の封を開けた。
「昨日、」
一口飲み下し、雨音は静かに語り始めた。
「あの後紅さんを見つけて、後を追いました」
普段はザルな雨音だが、今日は少しだけ酒が回っている様だ。
「紫音と待ち合わせをして、向かったのはラブホでした。俺も部屋を借りて、紅さんの携帯に仕掛けてる盗聴アプリを起動させたんですけど」
「待って、盗聴してるの?シンプルに犯罪だよ」
「うるさいです。今はどうだっていいです」
「あ、はい…」
良くはないだろ…
「紅さん、紫音に罵倒されて、殴られて、首絞められてました。そういうプレイかと思ったんですけど、違うっぽくて…」
「よく突撃しなかったな」
紅第一の雨音の事だから、そんな事態を知ったら直ぐにのりこむと思っていたが、どうやらそんなに行動派ではないようだ。
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