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31 《ある高校生》☆
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《ある高校生》
施設に、新しい奴が来た。
問われれば、返事するけど、自分からは喋らない大人しい奴。
オドオドもしてないし、逆にマウント取るタイプではない。
体が弱いし、高校行ってないということだけど…。
確かに、下手したら中学に入ってるかいないかの身長と体重しかないのは弱いからと言ったら頷けるけど…別に、全然しんどそうでもないし、なんか実感わかないや。
それに、面白味のある奴だったら、仲間入れてやるのに…ただ大人しいだけの奴なんか…つまんないの!
2、3日後、変な噂が広まった。
「なぁ、ヤバくね?人殺し…それも、一人や二人じゃないぞ?」
「父親…だろ?ま、良い気はしないけどな。」
「それがさ!そのガキにも、噂があって…。」
えーーっ?!!
ヤバ!もしそうなら….!
確かめに行くのも有りだよな。
……面白くなって来た!!
翌日______
誰も居ない部屋へ連れ込んで、仲間三人で、取り囲む。
「なぁなぁ、…おまえの親父、人殺したって本当かよ?」
「世にも恐ろしい、D事件の犯人?」
奴は、表情変えずに頷く。
「マジかよ!あのD事件だぜ?」
「一人や二人じゃないぞ?
……おまえ…なんで生きてんの?」
「そう!
せめて親父の罪償おうっていう気になんない?」
奴は、何言われても黙ってる。
ムカつく!!
ムカつく!!
ムカつく!!
三人で、目で合図する。
「…もう一つ、おまえと親父とが出来てる…って本当??」
「もちろん俺達は信じちゃいけないけど、万が一っていう事もあるしな。」
「そうそ!
俺達が検査してやろうって話。」
一人が羽交い締めにする。
「言っとくけど、拒否は却下だから!」
俺が、顎、持って、顔近づけて言う。
奴は、無表情で、言う。
「…しない。そこ、どいて。」
「忘れっぽいなぁ。拒否は却下!!」
「ぁ…がっっ!!」
「それ、もう一発!!」
「げっ…げほっっ!!ぅ…あ…!!」
2、3発鳩尾を殴る。
…気、失った。呆気ね。
「おい、一人見張りに立っとけよ?」
「了解。後で後退な。」
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