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4月14日
「美丘くん!事故ったって聞いたよ!大丈夫?!」
薫「浅岡さん!まだちょっと痛むけど、大丈夫!」
薫が退院してきてから気付いた。
俺の記憶だけ消えている…
俺との記憶は綺麗サッパリ消えていた。
薫「琉!」
え?
薫「みんなで退院祝いしてくれるって!」
あれ、何で普通に話してんの?
薫「琉?」
琉「動ける?」
薫「松葉杖にも慣れたし、大丈夫だよ?」
琉「そ、そっか…」
薫「なんか元気ないね?」
もしかして…
薫「僕、琉に迷惑かけちゃったから?」
記憶が戻った…?
薫「事故してから、今日まで琉との記憶がないんだ…何でだろう…」
琉「薫…っ!」
人前と言うのを気にせず、薫を抱き締めた。
力加減なんて出来なかった。
強く強く抱き締めた。
もう二度と離したくない。
離れたくない。
忘れないで…
薫「痛いよ、琉」
琉「好きだ…」
薫「へ?」
琉「大好きだ、薫…ッ」
涙がボロボロと出てくる。
止まんねぇ…
薫「僕も大好きだよ、琉」
俺の事思い出してくれた…!
クラスから冷やかされ、なんとか我に戻った。
もう絶対、薫と離れてやんねー。
絶対だ。
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