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どういう事だろう…
薫の為に狂う?
別に俺は狂ってなんかない。
平常なはずだ…
なのに、何で…
何で?ねぇ何でなんだよ。
俺…死ぬ程薫を愛してるよ?
それって、狂ってるって言うのかよ…
なぁ…ッ!
6月10日
いつの間にか、俺の誕生日も薫の誕生日も過ぎていた。
忘れてたんだな…
好きな人の誕生日忘れるって、最低だ…。
蓮「また痩せたな」
琉「なぁ、倉田」
蓮「何?」
琉「俺って狂ってる?」
蓮「は…?」
あぁダメだ。
倉田に変なこと聞いてる…
はは…
蓮「っ!三谷何やってんだ?!」
あれ…?
何で俺倉田に腕掴まれてんの?
蓮「三谷ッ!!!」
教室がザワつく。
琉「あ…」
俺、いつの間にか筆箱からカッター出して、手首切ろうとしてた…
無意識だ…
あれ、俺ってもう無意識で切ってたんだ…
知らない間に手首が大変な事になっていた。
傷の上にも傷があり、目を覆いたくなるほどのモノだった。
あー、確かに
琉「俺って狂ってんな…」
蓮「三谷…っ、頼むから…」
琉「何?」
蓮「死ぬなよ…」
琉「何言ってるんだよ。死ぬわけないじゃん。バカだな、心配なんかするなよ…。余計辛くなるじゃねぇか…っ」
息が苦しくなる。
ープツッ
蓮「三谷ッ!!!」
倉田の叫び声と女子の悲鳴が教室に響く。
薄暗くなっていく視界に最後に写ったのは
笑顔の薫…?
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