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つまり俺に喜んで欲しいって事で合ってんのか?
「イカリさんは、なにが、嬉しい…………?」
「お前がそばに居てくれたらそれでいい」
「………それ……イカリさん、嬉しい?」
「ああ。最終的には俺を好きになって欲しいけどな」
「…………………」
”好き”というものが何かわかっていないシロには、それが1番難しいようで頭を悩ませる。
このまま放っておけばきっと何日でも考え続けてしまうから、シロの思考を中断させるために頭を大袈裟に撫でた。
突然髪の毛をボサボサにされたシロがぱちぱちと瞬きをする。
「お前は馬鹿なんだから余計な事考えなくていいんだよ。黙って愛されてろ」
「……………ん」
だからむやみに頬を染めるなっての。
「イカリさん、さわるの、痛いない………けど……おれ一緒いると……イカリさん痛いなる。イカリさんと一緒、居たいのダメ。おれ…………イカリさん痛い、いや……」
「………………」
やべぇ。何言ってんのか全く分かんねぇ。
少し詰まりながらも珍しくたくさん喋っている。
自分の意思で喋ることが出来るようになったのは成長だが、まだまだ教えないといけないことは山ほどありそうだ。
とりあえず、
「日本語勉強しようか、シロ」
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