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壊龍side6
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電話を切った優牙がため息をついた。どうしよう、やっぱり俺は邪魔なんだ。と思ってテンパっていると、近くにあった台にぶつかってしまった。上に乗っていたものが落ちそうになって慌てて掴もうとするが間に合わなかった。
カタッ
優牙が不思議そうな顔をしてこっちを見た。
「壊龍、もうあがってたのか。」
「あ、あぁ。満喫した。」
嘘じゃない。のぼせそうになったんだから。
「壊龍。今兄ちゃんに電話してたんだけど、お前預かるって言ったら明日の昼にここ来るって。」
そう言った優牙はちょっと困った顔をしていた。ど、どうしよう。やっぱり俺、邪魔?迷惑?頭がグルグルして固まっていると、優牙がちょっと慌てだした。
「別に緊張とかしなくていいぞ?兄ちゃんがなんと言おうと俺はお前のこと預かるし。」
え?ほんとうに?どうせ優牙も他の人みたいに追い出すんじゃないか?...嫌だ。優牙には追い出されたくない。っはぁ、信じちゃダメって思ってたのに。俺もう、いや、多分会った時から、
優牙のこと、好きなんだ。
あーぁ男同士で年齢差あり。俺は修羅の道が好きだなぁ。優牙絶対、保護者以上になってくれないだろうし。まぁいっか。今は一緒に居られるだけで嬉しい。
優牙になら自然に笑える。
ニコッと笑うと優牙がポカンとした顔をした。どうしたんだろう、と思っていると
「とりあえず、明日掃除するの手伝ってもらうから、今日はもう寝てくれ。ベッドは左の扉の部屋のを使ってくれ。その部屋はもう好きにしていいぞ。右の部屋は俺の部屋だ。」
と早口で説明された。俺に部屋、くれるんだ。優牙の隣なんだ。はぁ。俺ほんと単純。
「分かった。ほんとありがと。」
「おぅ。」
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