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第3夜-3
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「そういえば、晴臣さん彼女できたんですか?」
「え?なに唐突に遥ちゃん」
「さっきこのテーブル片付けてたら、女性もののハンカチありましたよ」
「あー。あいつ、忘れてったのか」
「やっぱり彼女?」
「彼女だったけどもう別れちゃった。付き合ってたの1週間かな。俺の最短記録。あ、そうだ写真見る?」
「見ます!」
晴臣が取り出した携帯に画像を表示させて遥に見せる。
「わ、美人さん!……ん?」
遥が何とも言えない表情を浮かべている。
「なんだ、俺にも見せろ」
奏太も画面を覗き込む。
黒髪ロングの色白の女性が写っている。口許は笑っているが、気が強そうだ。
「なんかその……言っていいのかな」
遥が何か言いにくそうにしている。
「大丈夫よ遥ちゃん。たぶん俺が思ってるのと同じだから」
「そうですか?……奏太に似てますよね」
「でしょ。そう思って付き合いだしたんだもん」
「は?!似てるか?!」
奏太はもう一度画像を見直す。
「目は似てないけど、口許とか、全体の雰囲気が女装した時の奏太にちょっと似てるよ」
「そうか?お前変わった女と付き合ってたんだな」
「何言ってんの。前から言ってるじゃん。俺は女装した時の奏太のファンだって」
「変な夢見るくらいだもんな」
「変な夢?」
遥が首をかしげる。
「俺が女になる夢を見たんだってさ。しかも2回」
「えー、僕もちょっと見てみたいかも!」
遥がうきうきと手を合わせる。
「やめろ、遥まで変なこと言うな」
「だって奏太メイクすると超綺麗なんだもん」
「そういえば最近は女装ごっこしてないの?」
「なかなかさせてくれないんですよぅ」
「できたらまた画像ちょうだい」
晴臣はにやりと要求した。
「もちろんです」
しかし奏太は非協力的だ。
「女装なんかしないからな」
「たまにはいいじゃん。気分転換になるかもよ」
「なるわけあるか」
眉をしかめた奏太はワイングラスを思いきり煽った。
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