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Sexual intercourse through the victim ~Magic Marker Yoshimitsu side~
◆
-
「ね、キスしてもいい?」
ゆっくと鼻先が触れそうな距離まで寄っ
てきた島崎の次の言葉が鼓膜を擽る。
オナニーはどうしたと言いたいのに、目
線は島崎の唇に釘付けになって外すことが
できない。
オレが拒まないのを了承ととらえたのか、
そのままそっと唇が触れてきた。
「ん…」
表面にそっと触れてきた唇は島崎の笑み
と共に少しだけ離れる。
「ミツはキスする時、目を閉じないの?」
「るさい」
緩やかにカーブする唇も、完全に島崎に
ペースをもっていかれていることも気に入
らない。
島崎の唇が思いがけず柔らかくて驚いた
から動けなかっただけ。それだけだ。
「っ…」
島崎の衿元を掴んで引き寄せ、ぶつける
ようなキスを仕掛ける。
離れたといってももともと唇の間は数セ
ンチしか離れていなかったから、さほど難
しくもなく唇が再び重なった。
「……」
野郎同士のキスなんて他人事として聞け
ばきっとオレは顔をしかめるだろう。
それなのに、島崎の唇は嫌じゃない。
何度も食むように重なってくるキスの合
間に舌先で舐められたり軽く唇を吸われた
りしても、キスをやめたいと思えない。
オレはどこかおかしくなってしまったの
かもしれない。
「…今のミツ、すごく可愛い」
キスをやめたのはどちらが先だったか。
唾液で濡れた口周りすら島崎は丁寧に舐
めとって、それはキスというより愛撫に近
かったかもしれない。
満足げな島崎を調子にのるなと睨んでや
りたかったけど、オレのシャツのボタンに
手をかけた島崎の手を止める方が先決だっ
た。
「何してんだよ。
抜くの手伝ってやるだけだろ」
「うーん…でもローションで汚れちゃうか
なって思って」
ただ島崎のを抜いてやるだけでどうして
オレが脱がないといけないのか理解に苦し
む。
スマタが未だに何のことなのかわからな
いけど、もしかしてとんでもないことを了
承してしまったんだろうか。
「濡れて汚れた制服で帰るの嫌でしょ?
シャツは俺の貸せるけど、ズボンはさす
がに…」
「うっさいなっ!
どうせオレはチビだよッ!」
オレを上から下まで見た島崎の頭を一発
叩いて、制服のシャツのボタンを引きちぎ
る勢いで外していく。
島崎は慌てた様子で色々とフォローを挟
むけれど、自分よりデカい奴に何を言われ
ても神経を逆撫でされるだけだ。
まして島崎はバカだし。
「さっさとやることやらないなら、オレは
帰る」
脱ぎ捨てた制服の一番上に脱いだばかり
のトランクスを叩きつけてそう宣言する。
島崎はといえばフォローと言う名の言い
訳を重ねながらもオレが全部衣服を脱ぎ捨
てるのをボーっと眺めていただけだ。
「うわ…ミツの裸って初めて見た」
「体育の授業が水泳になれば嫌でも見るだ
ろ」
まじまじとオレの体を舐め回すように見
る島崎の視線に耐えきれなくなって、わざ
とツンと言い返す。
1年の時は島崎と違うクラスだったから
水泳の授業も別々に受けたけれど、それが
何だというのか。
「で?スマタって何すんの?
やらないなら帰るけど」
「あ、えーとえーっと…」
ボーっとしている島崎に“帰る”という
単語を繰り返す。
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