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さっきから、恐怖は増していくばかりだ。
もうとっくに気づいてる。
コレが、冗談じゃないことに。
「どういうことだよ…っ」
なんなんだ、あれは。
異常過ぎる。
そして悟った。
ーーこの部屋にこれ以上居てはいけない。
俺はファイルを閉じて元の場所に戻して、急いで部屋の外に出た。
部屋の外に出たはいいものの、足がすくんで扉の前に座り込んでしまった。
早く、早く戻らないと…。
「あーあ…その部屋入っちゃったのかぁ」
突然降ってきた声に、ビクッと肩が大袈裟に揺れた。
「ひっ…!け、慧都……」
見上げると何でもない表情をしてる慧都が立っていた。
俺がただただ見つめていると、慧都は俺の前にしゃがみ目線を合わせてきた。
真後ろに扉があるのに、後退ろうとして背中が扉に当たって音を立てた。
「っ…あの、」
「中で何見たの?写真?パソコン?それとも…あ、自分の個人情報かな?」
「っ…!」
「あははっそんなに怖がらないでよ。僕、別に入っちゃダメとか言ってないよ?」
慧都はポンポンと頭を撫でてきた。
「さ、触んな」
出した声は震えていた。
「やだ。壱椰は僕のものだよ」
振り払おうとした手は逆に掴まれてしまった。
すぐに慧都の顔が近づいてきて、そして、
「んっ…!?」
キスされた。
後ろへ顔を引こうにも既に頭は扉に当たっていて下がれない。
すぐに離れていったかと思えば、また合わせられる。
「んぅ…っはぁ…」
息を吸おうと口を開くと、そこへ舌が捩じ込まれた。
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