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背中にはヒンヤリとした壁。
「ん…」
手首は緩く掴まれ、壁に固定されている。
そして、優しいキス。
こんな展開になる数秒前。
『…お試しってどこまでしていいの?』
『…キスまでかな』
深く考えずに軽い口調で言った僕の腕を引き路地へ入る翼冴。
そして何をするんだと抗議の声を上げる前に唇が合わさった。
「っ…翼冴、待っ…て」
「何?やっぱりキスはダメとか…?気持ち悪い?」
そうじゃない。
気持ち悪くはない。
でも、何だろう…この感情は。
「違う、気持ち悪くはない。でもなんか…」
この感情は何?
考えてる間に、翼冴は僕の耳に口を寄せ呟く。
「もう一回していい?」
僕が答える前にもう一度唇が重なった。
そして、少し開いた唇の間に舌がねじ込まれる。
「んぅっ…ッ…」
この感情のことなんて、考えたってきっと意味はない。
思考を停止して、
そして僕からも舌を絡めた時、急に引き離された。
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