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* Scent.2 *
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とん、と軽く背中を押されただけで、立花は前方へとよろめいた。
後ろを振り向く間もなく、話している男とは違う別の誰かが、後ろの扉を閉めた。
完全に油断していた。勝手に1人だけだと思い込んでいたのだ。
方向感覚さえ分からない真っ暗な視界の中で、立花は笑い声を上げる男から遠ざかるように逃げる。
「ほーら、捕まえたぞ。あ……? こいつ、二葉 真白じゃねぇじゃん。どういうことだよ」
後退る立花の背後を取った男が合図を送ると、カフェに客として来ていたもう1人が照明を点けた。
細い立花の両手首を片手で纏めて拘束しながら、ぐっと力をかけて床に押しつけられる。
「俺もそっちを狙ったはずなんだけどなぁ……。けど、顔はお兄さんのほうが好みだったしちょうどいいか。どうせ二葉なんて可愛い顔してヤりまくってんだろ。慣れててもつまんねぇし」
「オメガが2人のこのこやって来るって聞いたから、取り分は1人ずつってことで協力したのに。あーあ、期待外れ」
見下ろして好き勝手言う男達を、立花は這いつくばりながら睨んだ。
「離して……!」
「ははっ……いい匂いさせておいてよく言うよ。顎ちっさいなー……俺の全部入りきるかな」
立花の顔のラインを撫でて、ズボンの下で膨らんでいるものを見せつけると、口を開くように指示する。
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