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先輩side
もう蒼太に嘘をつくことに罪悪感を持たなくなっていた。
もう俺の中で“大切”じゃ無くなったから。
だからいつものように美玲と寝ていた。
「ねえねえ翔太くん」
「ん?」
「もうちょっとで誕生日でしょ?その日家行ってもいい?」
「ああ〜…」
家…か。
今思うとなんであいつを好きだったのか分からない。
どう考えても男なんかより女の方が一緒に居て楽しいし、興奮するし、ふわふわしてる。
…まあ別にいいだろ。
「俺さ弟と同居してんだよね、だから家帰ってくるかもしんないけど大丈夫?」
「え!翔太くん弟いるの?!会ってみたい〜!!!」
「俺と全然似てねぇよ?wまあ会うのはまた別の機会な?」
「ふふ、会うの楽しみにしてるね!」
そういや、最近家帰ってねぇけどあいつ居んのかな。
まあ、居たところでヤってるの見たら空気読むだろ。
_誕生日
いつものように美玲と居た。
そしたら、0時ちょうどに…
「翔太くん!誕生日おめでとう!!!」
「…俺、今世界で一番幸せな自信あるわ」
「えー?wなにそれーw」
「いやいやw本当に!ありがとうな美玲」
「ううん!あ、そうだ!今日翔太くんの家行くって言う約束忘れてないよね?」
「忘れてねぇよ、流石に約束すっぽっかすほどクズじゃねぇからw」
「良かったあ、翔太くん忘れちゃってるかと思ってた…じゃあ家行くまでデートしよ?」
「おう!」
この日、蒼太からメールが来てることなんて気付かなかった。
いや、本当はどこかで気付いていたかもしれない。
蒼太のことなら俺の誕生日に連絡をよこすだろうって。
だけど蒼太のことを考えることすら嫌だった。
男と付き合ったことが俺の汚点に思えたから。
_ 未読
{先輩へ。
今日は、今日だけは帰ってきてくれませんか。
忙しいの知ってます。それでも1番に祝わせてください。
蒼太}
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