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完結後の世界 =10(真実②)
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…というわけで放課後です。
真守の言った通り教室で待ってるんだけど、かれこれもう15分誰も来ない!!
これもう帰って良くない?え、よくない?
とか考えてたらガラガラッと扉が開いた。
「おっそ…………っ透?」
真守に遅いって文句言おうとしたのに、現れたのは透だった。
まさかの展開すぎて驚いて立ち上がったまま動けない。
「な、…んで…」
昼間は普通で居れたのに、やっぱり目の前にすると足が竦む。
またあの目で見られたらと思うと怖くてもうどうしようもない…!
「…ぁ、あぁ…えーっと、俺の父さんの件なんやけど…もう忘れてくれていいから」
「…………………は?」
突然口を開いたかと思えば、前までの透なら考えられない言葉が出てきて思考停止する。
「だから…えっと、もう解決?したんやんか…だから忘れてくれていい」
「…え、いや…そんなの急に言われても困る……解決って何?僕が巻き込まれたの分かってる?僕の親が関わってる可能性があるなら僕に話してくれてもいいじゃん…」
「いや、関わってたけど関わってなかったって言うか…〜〜ッあぁもう!とりあえず俺ん家行くぞ」
「は、はぁあああ?」
もう意味わかんないってッ!!!!
===
そして勢いに負けて、透の部屋に上がり込む。
「はぁ、はぁ、はぁ…きゅ、うに走んないで…」
「あ、ごめん」
普段運動してないツケがここに来たか、、
ってそんなことは良くて
「…それで、、本題に入っていただいても?」
「あぁ…あの日、俺の父さんと凪の親は一緒にゴルフに出かけた。それは知ってるな」
「うん」
「そこで、俺の父さんは…なんて言うんだろうな、その、ヤクザだったらしくて、その仕事の一環としてクスリの売人?みたいなのをしてそれが変な組織に伝わって海外に逃亡しようとしてたらしいわ。だから凪の親にそれの手助けを申し出た。でもそれを断られて、凪の親とはそこで別れた。だから凪は関係なかったんだよ…………ご、めん、勝手に思い込んで…あんなこと、して……その、」
……What's?
「ごめん…その話が大きすぎてぜんっぜん頭に入ってこないんだけど…え?ヤクザ?クスリ?…え、ちょっと整理していい?」
えぇと、つまり…
透の父親はヤクザで、クスリを売ってて、海外に逃げようとしてて、それを僕の親に手伝わせようとしたら断られて、って…
何このフィクション。
そんなの現実にあるんだ…
正直まだ半信半疑だけど。
「…とりあえずの話は掴めた。な、んか凄い話だね?」
「にわかには信じがない話だってのは分かってっけど…まぁ、そういう事だ」
どうしようもなく、目の前の透が小さく見えた。
「…許す許さないは後にして、なんで透はその話を知ったの?」
「あぁ…あの時、屋上で久々に3人で話した時あっただろ」
「うん、僕の母さんと透が話した時…だよね?」
そう言えば、その日から透は京都に行った…
「そこで、言われたんだ。貴方の地元、京都に行って東郷って人を訪ねなさいって。きっと東郷って言ったら殆どの人が知ってるから道伝いに聞いていきなさいって」
「東郷…?」
東郷って言ったら有名なのは、去年麻薬取締法で捕まった東郷組、組長の東郷正俊(トウゴウ マサトシ)だけど…
「も、もしかして…その東郷って…」
「東郷組の東郷だ」
「ひえっ?!…マジですか」
「そう、それで………___」
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