アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
●●しないと出れられない部屋の巻⑺※
-
「ぁッ、な、何が…っ!」
天花が覆いかぶさって密着する面が増える。天花の体温は高く熱い。
その灼熱の体温に燻された天花の体臭がいつもより濃くチェシャの鼻腔を擽る。染み付いた白檀や沈香の薫香の奥に秘める天花自身の匂いがチェシャの心も熱くする。
「優しく抱かれること」
耳元で天花の声がチェシャを耳孔から犯すみたいに吐息がかかる。
チェシャは天花の灼熱の体温で、身体が焦されそうだった。
「あんっ…!」
傷心だとか、優しくしてとか…
口先では主張するくせに、いざ優しくしたり、傷つかないように慎重に扱うと、結局もどかしいと急かすのはチェシャの方なのによく言う。
「本当に優しくされたいと思ってんのか?」
天花は後ろからチェシャの耳朶を食む。
チェシャは、両手を曲げて顔を覆い隠す。
「ゃあっ」
天花は腰をチェシャに押し付けて揺する。
いつもと違う角度で挿入する天花の性器が、チェシャのもどかしい場所をついていて、腰が浮いてしまう。
「腰が浮いてる」
「だ、だって…っ」
入ったまま少し大きめに揺すられると、腰の角度が変わる。恥骨を下げて仙骨をあげる。ギシギシとベットが揺れた。
「ゆ、ゆきちゃ…んっ」
天花は、円を書くようにゆっくり腰を押しつける。何度か押し付けていると、チェシャは唇を噛んで快感に悶えているようだった。
「どうした?」
「…やっぱり、いつもみたいに激しくしてほしい」
ほら、
と天花は心の中でほくそ笑んでいた。
「優しくしてほしいって言ったのは、チェシャだろ?」
「だって…っ」
チェシャは、もどかしくて足をバタつかせる。
「気持ち良くないのか?」
「気持ちぃけどっ…!」
「バックで犯されたいって言ってただろ」
「言ったけどっ…!」
「優しくして欲しいって言ったの誰だ?」
「ぼ、ボクだけど…っ!」
チェシャは、カーッと耳まで赤く染める。
「ゆきちゃんが優しくすればするほど、酷くされたいって思っちゃうんだもんっ」
天花は顔の前で曲げていたチェシャの両手に自分の手を重ねた。
天花の体は、体温の低いチェシャからすると灼熱で重なる面積が多い分感じる熱も大きかった。まだ激しく体動していないのに、こんなに熱いならこのあとどうなってしまうんだろう。いつもとは違う角度から攻められて、もどかしくてチェシャの足が行き場を求めている。腰が自然に揺れる。
「せっかち」
天花はチェシャの手を押さえ、腰を突き上げる。
「ひぁっ」
いつもとは違う角度で、いつもとは違う快感がチェシャを襲う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 92