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私は違う!
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ギルド戦が終わった数週間後。
武装探偵社の社内には忙しくしている社員ばかりいる中1人ソファーに寝転んでのんびりしている社員が1人居た。
その社員の名は太宰治。
元ポートマフィア幹部だ。
(え?乱歩さん?乱歩さんは社長ととある事件に行ったためしばらく探偵社にいません。)
いつもなら今日のように太宰が寝転んでいると国木田に「太ァァァァァ宰ィィィィィ!また仕事をサボってるのか!?いい加減にしろ!」と怒鳴られるのだがこの前のギルド戦で元ポートマフィア幹部ということが皆にバレ社員全員(社長と乱歩さんを除く)から避けられていた。
太宰は探偵社で2番目に頭がいい。
故に皆に避けられていることは知っていた。
だがあえて気にせず今まで通りに過ごしていた。
なぜなら前々から薄々バレればこうなると勘づいていたからだ。
分かってはいるが避けられているのは寂しいものだった。
寂しさゆえか普段は滅多に自分から仕事をしない太宰だったが
太「なんか仕事ない〜?」
と国木田に聞いた。
国「……………。先程ちょうどお前にピッタリな仕事がきた。4時からそこへ俺と行く。」
しばらくの沈黙後国木田は太宰に冷たい声で言った。
太宰の心の中はパァっと明るくなった。
これは信用を取り戻せるチャンスだ。
太宰はそう思った。
だがその仕事は太宰にしては珍しく失敗した。
そのせいで太宰への社員の信用は落ちた。
後日太宰はしょんぼりしながら街へ出かけた。
それを止める者は誰一人としていなかった。
太宰がフラフラと街を歩くと誰かにぶつかった。
とっさに太宰が「すみません。」と言うとぶつかった相手は「いや、こちらこそすまないねぇ」と言った。
太宰はその声を聞いたことがあった。
?「おや誰かと思えば太宰君ではないか?」
太「森さん!?」
その声の正体とはポートマフィア首領、「森鴎外」だった。
ぶつかった相手が森だと知ると太宰は警戒態勢に入った。
森「太宰君そんな警戒しなくても…。そうだ、ここであったのもなにかの縁だ。またポートマフィアに戻ってくる気はないかい?まだ幹部としての君の席は残っているのだよ?」
太「………………。さすがにしつこいですよ?前から言っているでしょう?戻る気なんてサラサラありませんよ。」
黒い笑みで言う森の言葉に太宰はしばらくの沈黙後黒い笑みで言い返した。
森「そうか。それは残念だ。」
森は全く残念そうには見えない黒い笑みで言った。
そして「でもね太宰君、君は闇の住人だ。そのうち嫌でも闇の道(ポートマフィア)に戻ってくる。」と太宰に聞こえない声で言い、去った。
太宰は気分を悪くしたので探偵社に帰ることにした。
太宰が帰ると探偵社はとても暗い雰囲気だった。
太宰はどうしたのか気になって思ってることをそのまま口にした。
すると返ってきた言葉は太宰が予想してなかったものだった。
国「おい探偵社を裏切るようなことをしてどういうことだ太宰!」
太宰はその言葉の意味がわからなかった。
太「どういうことだい国木田君?私が探偵社を裏切った?何故そのようなことを言うのだい?」
太宰の言葉に国木田はさらに怒りが沸いた。
国「何故かだって!?お前さっきポートマフィアの首領とあっていただろう!?俺は森がお前を勧誘しお前がそれを断らず黙っていたところを目撃したんだ!」
太宰はあの場面を目撃されたことに驚く。
太「!?見てたの…?でも国木田君誤解だ。私はちゃんと断ったのだよ。だってほら!ここに帰ってきてるではないか!」
国「断った証拠がない!」
国木田が太宰を責めていると白髪の少年が言った。
?「あのぉ〜勝手に入って悪いんですが僕は太宰さんは裏切るようなことしないと思います。」
太「!?敦君…。」
敦「太宰さんは僕を導いてくれた人です。そんな太宰さんが裏切るなんてありえないですよ!」
その言葉に対し小さいが凛としてる女の子が言った。
?「私もそう思う。太宰さんは35人殺した私も導いてくれた。」
太「鏡花ちゃん…。2人ともありがとう…。」
国「だがしかし…太宰は元ポートマフィアなんだぞ?迂闊に信用できん!」
そして今まで黙っていたメンバーが口を開いた。
谷崎兄弟、賢治、与謝野だ。
谷兄「僕は…太宰さんは悪い人ではないと思ってますが…。でも…太宰さんなら僕達を欺くなんて簡単なことですし…。」
谷妹「わたくしはお兄様が思ってることと同意見ですわ!」
賢「太宰さんは悪い人だと僕は思えないのですが。」
与「あたしは信用できないね。前の仕事だってわざと失敗したんじゃあないだろうね?聞く話によるとポートマフィア関連だって言うじゃないかい。」
太「違っあれはっ…!」
国「何が違う!今考えると与謝野先生が言った通りだ!あれはわざとなんだろう!?」
頭に血がのぼっている国木田はただひたすらに太宰が悪いと言い続ける。
太「違う!」
国「違わない!あれはお前が俺たちを陥れる為にわざとやったんだ!」
プツン
ここで太宰の何かがきれた。
敦「国木田さんそこまで言わなくても!さすがに酷いんじゃないですか!?」
太「…敦君もういいよ。」
敦「太宰…さん?」
太宰はものすごく冷酷で真っ黒な瞳になった。
それは今まで探偵社にいた時の太宰とは別人のようだった。
その雰囲気に思わず拍子抜けた言葉がでる。
国「太宰…?」
太「さすがは探偵社だね!まさか私の完璧な演技を見破るとは…!」
太宰は嘲笑うように言った。
太「うふふ。国木田君の言った通りだよ!私は探偵社を裏切りポートマフィアに入った。国木田君、君はいい探偵になれるよ!あは、あははは!」
太宰の言葉に国木田は一瞬怯みはしたが先程以上に怒りが沸いた。
そして敦は絶望していた。
国「やはりお前…!」
敦「そんな…太宰さん嘘…ですよね…?」
太「嘘じゃないよ敦君。私はかなり昔からずっとポートマフィアさ。いやぁ私の完敗だ。さぁてバレちゃったしはやくここをたちさらないとね〜。」
国「逃がすか!」
太「無理だよ君に私を捕まえるのは。」
太宰は軽やかに扉からでていった。
とても悲しみと絶望に満ちた顔をして。
そんな顔をしてたことを知る者は誰一人としていなかった…。
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えーと作者です…。
ながくなり申し訳ございません!
しかもBL要素ゼロで…。
次回にはBL要素いれますのでなにとぞ捨てないでください(´;Д;`)
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