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闇の希望。
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探偵社を出た太宰はよく入水する河川に来ていた。
そして太宰は独り言を言うのであった。
太「織田作…。私は君との約束は守れそうにないよ…。現に私は探偵社にいられなくなってしまったよ。…………。ねぇ織田作、私はこれからどうしたらいい?前に君が教えてくれた道にはもう歩めないんだ。」
?「では太宰君またこちらに来てはどうかね?」
太「!?」
太宰が振り向くと森鴎外がたっていた。
森「やぁ今日はよく会うね太宰君。」
太「…………。」
森の言葉に太宰は何も言わない。
森「無視は傷つくなぁ。」
太「…なんの御用ですか?」
森の言葉に太宰は気が抜けた声で言った。
森「ふふ。太宰君ならもう分かっているんだろう?君をまたポートマフィアに来ないか勧誘しにきたのだよ。」
太「…それなら先程もお断り…
森「探偵社をおいだされたのだろう?」
太「…………。」
太宰が断ろうとすると森が遮りながら言った。
その言葉に太宰は何も言えなくなった。
森「探偵社は君を疑い君を追い出した。君の言葉を聞かずにね。そうだろう?太宰君とても辛い思いをしたんだね。可哀想に…。私に全部ぶちまけたら気分も晴れるだろう。」
森に弱いところを見せてはいけない。
太宰は分かってはいたが探偵社にいられなくなった絶望でもう頭がぐしゃぐしゃに混乱していた。
そしてぶちまけてしまった。
太「森っさ…ん。私っはっ、どこで、間違えたっ…のでしょうっかっ…?」
太宰は涙を流しながらしゃべり続ける。
太「私はっ、探偵社の、ためにっ…頑張ってきた…のにっ!皆っ、私を、避けてっ、私っを捨て…たっ!」
そんな太宰を抱きしめて頭を撫でながら森は言う。
今の太宰を闇に堕とす言葉を。
森「太宰君は悪くないよ。悪いのは全部探偵社だよ。でもねポートマフィアは君を疑い君の居場所を奪うことはしないよ。それにポートマフィアには太宰君が必要なんだ。太宰君が望めば私にできることならなんでもしてあげよう。私が太宰君を愛してあげるよ。…もう一度聞くけど太宰君ポートマフィアに戻る気はないかい?」
もう今の太宰には断る理由がなかった。
そして言ってしまった。
禁断の言葉を…。
太「私はっ、…ポートマフィアに…戻りますっ…。」
その言葉を聞いて森は満面の真っ黒い笑みで太宰を包み込んだ。
森「それでいいんだよ太宰君。おかえりなさい。また私の右腕になってくれるかい?」
その言葉に太宰は純粋な笑顔で答えた。
太「はい。もちろんです首領♡私は今から首領のものです。なんでも自由に使ってください…。私の希望は首領だけです…♡」
こうして太宰治はポートマフィア首領、森鴎外に心酔してしまったのだ。
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