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〔-2‐〕
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仕事が終わり優真が迎えに来て、車で俺の家へ。
「何か食べるか?」
冷蔵庫の中を見ながら夕食を考える。
「ううん、俺はもう家で食べてきちゃった。お酒なら……あ、車……」
「明日は?休みなら泊っていきな」
あ……言って気づいた。もう俺と優真は恋人じゃないんだった……
よくこういうことあったから、いつもの癖で言ってしまった。
「うん、助かる。ちょっとお酒なしじゃ話しづらかったし」
お酒なしじゃ話しづらい話……やっぱり翔空のことだろうな……
別れてから数か月経つけど、俺の中ではつい最近のことのようで。
友人と思えるようになってきた反面、まだ心のどこかで優真のことを好きでいる自分もいるから。
「わかった」
正直、どうしたらいいのかわかんない……
「はい、乾杯」
「かんぱい……」
今、俺はものすごく緊張してる。何を聞かれるんだろう……どこまで知っているんだろう……
何だかソワソワしてしまう。
「くうが、どうした?」
「い、いや……別に……」
お酒を飲みながら優真を見つめる。
「そんなに俺を見ないでよー、くうがに見つめられると抱きしめたくなっちゃう(笑)」
「んな!?」
「ジョーダン、ジョーダン(笑)抱きしめませんよー、ほほっ」
優真の飲むペースが速くなる。
「優真、あんまりペース上げるとすぐ酔っちゃうよ」
「うん、知ってるぅー。でも飲まないと聞いてられないかも」
「……何を?」
何となく優真が質問したいことはわかってる。聞かれたくないけど、優真にあまり飲ませない方がいいと思って……
1本、2本……と次々に開けられていくビールの缶。飲みすぎて悪酔いされても困るし……
「……言わせたいの?」
急に優真の目つきが変わった。さっきまで笑ってたのに、真面目な表情をしている。
「……いいよ、空邪が言わせたいのなら言ってあげる」
「翔空に抱かれたんだって?」
静まり返った部屋。動きが止まっているのに対し、うるさく鳴る鼓動。
言われるのはわかっていたはずなのに、いざ言われるとどうしたらいいのかわからなくなる。
「図星か……」
その瞬間。
「!?」
バシャッ……ガタンッ!
視界が反転して、天井が見える。強引に取られたビールの缶。その中身が強引に取られたことによって、少し床に零れてる。
え、今……何が起きた……?
俺の上に優真が乗ってる。
「え、えっと……」
「空邪は誘われれば誰とでも寝る男だったの?」
「は?」
「男だったら誰でも良かったわけ?その体のことを利用して、翔空を誘ったの?」
誰とでも寝る……?男だったら誰でもいい……?体を利用した……?
そんなわけ……
「そんなわけあるか‼」
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