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空邪さん宅に戻って中に入ると、玄関に空邪さんがいた。
「くうがさ……」
「とあっ……」
ギュッ……いきなり抱きつかれた。
えっ……なにこれ、ナニコレ。何かのドッキリですか。
「…さみしかったっ……」
震える声に、鼻をすする音。
え、泣いてる……?
「ど、ど、ど、どうしたんですか……くうがさんっ……」
動揺して声がひっくり返る。
「さっきまでねてて、起きたらとあ、いなかったっ……」
「え、だって、空邪さん、苦しそうだったから、その、薬もらいにいってて」
空邪さんの様子がおかしすぎて、どうしたらいいのかわからない。
甘えてくるとは言ってたけど、嬉しいけど、いざ目の前にしたら……
「とあっ……」
可愛すぎて逆に緊張しちゃう。
「ちょ、ちょっとタンマ。空邪さん、いったん離れてもらえます……?」
「イヤッ……」
俺を抱きしめる力が強くなる。
空邪さんのフェロモン、感触、息……全てが俺の体を刺激する。
ちょ、ちょ、マジで待ってくれ。嬉しいけど、心の準備をさせてくれ。
心臓が飛び出そうなくらいドキドキしてる。
「とあ、ギュッてしてっ……」
「……っ」
その顔は、その潤んだ瞳は何だ。俺を誘っているのか。
空邪さんの方が背が低いから、上目遣いになるのは当たり前かもしれないけど……そんな可愛い目で見ないでくれ。俺のムスコさんが元気になるぞ。
ゆっくりと空邪さんの背中に腕をまわす。
「もっとギュッ……って」
「……っ」
空邪さんの言う通りに力強く抱きしめる。
ヤバい……クラクラする。むせるほどのフェロモン。襲いかかりそうな気持ちを必死に抑え、抱きしめる。
「とあっ……くるしっ……」
「あっ、ごめんなさい……」
しまった……気持ちを抑えすぎて強く抱きしめすぎた。慌てて離そうとする。
でも……
「このままでいい……ううん、このままがいい……フフッ」
俺の腕の中で嬉しそうな空邪さん。
これで良かった……のか?
「空邪さん、体大丈夫ですか?一応、伊織先生から薬もらったんですけど……」
「くすり嫌い……飲みたくない……」
「そ、そうですか……あ、何か食べます……?」
喋り方が子供っぽい。何か調子が狂う。
空邪さんを離し、靴を脱ぎながら話していると袖を握ってきた。
「とあに食べられたい……」
「・・・は?」
この人、今なんて言った……?
食べられたい……?
え、どういうこと。俺にたべられ……
「えぇえぇえーーーー!?」
空邪さん、キャラ崩壊しすぎてませんっ!?
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