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21.
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side悠
「悠…」
「なに?」
千世がひとしきり笑ったあと、瑠依が話しかけてきた。
「何で無意識に顔が強ばってたのか、東條さんに理由言った…?」
「ぇ…?」
「………」
瑠依の疑問に答えることは出来ず黙り込む。
顔が強ばり肩に力が入ってしまう理由…千世には言っていいと思っていたが、まだ言うことができていなかった。
「それは…」
「何してんだよ、このド阿呆が!」
ビクッ。
急な怒鳴り声に反射で身体がビクつく。
「なに…喧嘩…?」
「ちょっと行ってきます」
瑠依が客を止めるため席を離れ、怒鳴り声を上げていた客に声を落とすように言う。
「ぁあ?うっせぇんだよ!てめぇなんかに関係ねぇだろ!」
「お客様、落ち着いてください」
「うるせぇって言ってんだよ!」
(どうしよぅ…やばいかも…)
怒鳴り声を聞き怒鳴られている相手の表情を見ていると、息が詰まってくる。
「他のお客様のご迷惑になりますので」
「うるせぇって、どっか行けって言ってんだよ!」
「「瑠依(くん)…!」」
殴られそうになる瑠依を見て千世2人で咄嗟に口を開く。
(瑠依が…!)
パシッ
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