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「もぅ、煉のこと好きでいるのが
キツイ…
彼女がいたときは
こんな風になった事とかないのに、
煉のこと好きになってから俺は……
自分が自分じゃないみたいで…やだ…
もうよく分かんねぇよ…」
それは、きっと煉のことを
大事に思ってるからなんだろう。
心から煉を想ってるからだ。
ホントに…煉のことが好きなんだな…
でも……
「健、じゃあ、もぅ俺にしない?」
弱みにつけこんでるみたいで
ちょっと気が引けるけど、
それでも、今はどんな手を使っても
健を手に入れたい…
無理だって分かってるけど……
「兄……貴…?
はっ…なに…言ってんだよ…」
俺の胸にうずめていた顔をあげ、
訳が分らない、というような顔で俺を見上げる。
今から俺は、健、お前を傷つける。
「第一、俺らは兄弟…で……」
「戸籍上はね。」
「…は……?」
「俺らは、血の繋がりが、ないんだよ。」
俺は、健に残酷な事実を突きつけた。
「え、な…や、訳わかんねぇし。」
「心当たり、ない?」
「そりゃ似てないとか言われたり
でも、そんなの大した理由には……」
「俺は、母さんの連れ子。
健は、父さんの連れ子。
2人は再婚者同士なんだ...」
訳が分らない、という健に、
胸が締めつけられる。
でも、俺はもぅ健の兄貴じゃいられない。
「…んなの…信じ…らんねぇよ……」
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