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絶望
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「おいおい、そいつらまたオークション行きだろ?」
新しい男の声がする。
ボクと男の目が合う。
「…ぁ、あ…」
恐怖に脳が支配される。
そいつは炎でボクの背中を焼いたやつだった。
「なんだよ、クイノ。もー着いたの?まだ全然痛ぶれてないのに…てか、お前の姿みただけで怯えまくってんじゃん、火傷の効果だな」
焼かれてるように背中が疼く。
ジクジクジクジク…焼かれたときの印がまた焼かれているようだ。
「あー、こいつな。ちっ…あの時のこと思い出すとまた苛立ってきたぜ。もっと立ち直れないくらいの絶望感、あたえてやりてぇなぁ?」
ニヤリとボクとリーを見る。
「まてよ、俺が先に遊んでたんだぜ?」
「いいからやらせろよ、次のやつ譲ってやっから」
「…ならいーけど」
インがボクらから引く。
その代わりクイノが近づく。
「火傷の印はどーよ?まだまだ足んねーだろ?」
スッと手が伸びてくる。
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