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必死の形相で地図を見せられた。
場所は歌舞伎町だ。
ううーん。
多分、アルタまで行って回るよりも、柳通りから行った方が近いような気がしないでもない。
305号線を北上して回るルートが、このおじさんにも分かりやすそうだった。
「えっとですね、ここから、」
説明しようとしたら、捨てられた子猫のような目をしたおじさんに、喉の奥が引きつった。
「えっと・・・、途中まで案内しますね。」
拝まれた。
もう、やめて・・・ッ!
人通りが多いこの時間に拝まれたら何事かと思われてしまう。新手の宗教かと思われそうで、智樹は焦った。
「や、やめてください!」
「いえ、神様のように見えますッ!!」
ああ、宗教確定。
智樹は落ち着くために、金色の髪を掻き上げた。
もう!
「おじさん、行きますよ。」
「お願いします!」
智樹と財津パパ一行は、こうして着実に忍者屋敷へと近づいて行った。
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