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ギョッとした。
おっさんが泣きそうな顔で見ているからだ。
「おじさん、どうしたの?」
智樹がおっさんの側に寄った。
泣きそうな顔して、置いてけぼりにされたのかしら。
面倒見の良い優しい智樹だ。
こんな捨てられた感いっぱいの人を放置できない。
奏太はズキズキとしてきたこめかみを摩りながら、智樹の肩を掴んだ。
『臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!!』
『にぃちゃ!しゅごい!!』
わぁあ!と歓声が聞こえた。
『はい、これにて終了です。また修行に来てくださいね!』
やべぇ!
嵐がやってくる!
「ちー!帰るぞ!」
「いやいや、待って待って。」
智樹はおっさんの手を握って、笑顔を見せた。
「何があったのか分かりませんが、笑顔は大切ですよ。」
「あ、・・・ああ、そうだな。」
遊んでいた彼らの足音が近づいてきた。
「楽しかった?」
「うん!みこ、いっぱいなげた!」
「にぃちゃ、しゅごいね!」
「大吾も凄かったよ!」
「小夜、めっちゃ笑顔!」
「だって楽しかったもん!」
「NINJA is an exciting sport!」
(忍者はエキサイティングなスポーツだ!)
「I had fun!」
(楽しかったぁー!)
ああ、ああ、遭ってしまう!
「あれ?山田さん?」
見つかったーーーー!!!!
奏太は巻き込まれる事を、覚悟した。
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