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ドキドキ文化祭 14
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あれからしばらくして、篠原は俺の体を離した。
「先輩、本当にすみませんでした。」
「もういいって。」
「でも…服とかびしょびしょだし…。」
「大丈夫。部屋に着替えあるし。」
俺は立ち上がろうとしたが、篠原によって妨げられた。
「篠原??」
すると、篠原は立ち上がってどこかに行ってしまった。
でも、1分もしないうちに帰ってくると、俺の体にバスタオルを巻いた。
「え…??」
「これで体拭いてください。着替えは、俺の予備の制服でいいですか??」
「いや、でも…」
「いいから、着てください。脱衣所に置いておくので。用意が終わったら、出てきてください。俺、待ってますから。」
「…わかった。」
篠原は、風呂場を後にした。
俺はそれを見送ってからバスタオルで濡れた体や髪を拭いて、篠原が用意してくれた制服に着替えて。
そして、ドライヤーで少し髪を乾かして、風呂場を出た。
「おまたせ。」
部屋に戻ると、篠原も用意が済んだみたいだ。
「じゃあ、戻りますか。」
「あぁ。」
それから、俺たちは学校に戻った。
クラスのみんなからはものすごく怒られ、「抜け出した分、働け!!」と言われ、余計教室から出れなくなった。
でも、篠原が謝ってくれたおかげで、少し場の空気が和らいだ気がした。
そして、篠原も当番の時間が迫っていたらしく、「俺、当番の時間なんで。」と言って、俺の教室を出て行った。
俺はそれを見送っていたが、途中で篠原は止まり、俺のところに戻ってきた。
「どうかしたのか??」
篠原に問うと耳元に顔を寄せて、こう囁いた。
「今日の午後2時に体育館に来てください。大事な話があるので。俺、待ってますから。」
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