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「兄貴ー」
あいつが帰った後、パソコンで打ち込み作業をしていると、
面倒な奴がもう1人。
「あ、何だ?ていうか学校で兄貴って呼ぶな」
明らかに不機嫌な声で言う。
「怪我」
「ほっといたら治るだろ、わざわざくるな」
「あぁ? 怪我して保健室くることの何が悪いんだよクソ兄貴」
「だれがクソ兄貴だよ、いっぺん黙れ弟なら言うこと聞きやがれ」
そうこいつは俺の弟だ。
名前は茜(あかね)
「いいから早く冷やすもの頂戴」
「どこ怪我したんだよ」
まあ一応、見てやる。
そういうと、素直に右腕を出した。
「教室のドアで腕を思いっきり挟んだんだよ」
「だっせえな、てか何したらドアで腕挟むんだろ」
「うっさい」
そうは言いながらもちゃんとやるべきことはやっておかないと、一応仕事だし。
その腕を見ると明らかに青紫に腫れていた。
こいつのことだからどうせ走り回ったり遊んでたんだろう。
馬鹿だ。
「はい、終了」
湿布を貼り、服で擦れても外れないように適当になんかを巻いてやった。
「どーも」
一応、茜も礼を言い保健室から出て行った。
保健室から出て行った時、あっ という声が聞こえた。
「まさかだれかいたのか?」
学校では一応優しい先生で通ってるんだけど…
ただ茜相手に優しい先生演じるのも気持ち悪くて、
いつの間にか戻ってしまっている。
「バレたら面倒だな…」
もしあいつがこんな俺を知ったらどうするんだろうか。
いつも優しいとか言ってるけど、本当はこんな奴だと知ったらショックだろうか。
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