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『訪問者』
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「ふ、ぁ…や、」
「ノリノリなんはええけど、あんまし動くと式が起きるで……?」
先程よりも激しい動作で俺のを
擦りあげる白葉がぺろりと舌を出す。
「誰がノリノ…んん、」
「おーお、刹くんてばがっついて」
俺の口内をゆっくりと、深く刹の舌が動き回る。
先程から体が何度となく
揺れるも
式はなおも俺にぴったりと引っ付いて爆睡している。
「しっかし、起きんなこのアホ。ヤり難いわぁ。」
「ふぁ、」
「はっ。ほんと、ちょっと邪魔かも。」
息をきらす俺を抱き止める式を刹がおもっきり足蹴にすると式が大きくびくりと動く。
「「あ。」」
「…………。」
恐る恐る上を見上げれば
とてつもなく目付きがわるいです式くん。
寝起き悪いです式くん。
………じゃなくて
「式助けて…!」
「………雨…」
その後、ホラー映画に出てくる主人公より大きな声が響き渡ったのはこの数秒後。(白葉のみの)
「こわ……」
ちゃっかり刹は逃げていたのであった。
「……しばらくあいつに近づくの禁止。」
「白葉?」
「名前呼ぶのも禁止。」
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微かなバラノ香りは
昔と変わらない。
「………来るだろうと思っていました。」
雪都は大して驚くこともせず
現れた人物を見据えた。
「相変わらずここにいるんだね。
先日はうちの子等がお邪魔したようで。世話になったね。」
「“うちの子”?なんのことでしょうか。」
回りのバラたちも静かに項垂れたように見えた。それは、望まぬ訪問者。
雪都と緋色。
似ても似つかぬ愛を
雨に捧ぐものたち…
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