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仕事内容
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俺、ハルヤの仕事は未熟なコドモを育てること。コドモといっても十六歳以上の男のみだ。また、ただ普通にコドモを育てるだけではない。もちろん一般的な家事や、礼儀は育てる上で教えるが、一番求められていることは性に関する調教であった。
親に捨てられたコドモや、養護施設の問題児などを引き取ったこの施設で、コドモたちは施設の利用者、つまり顧客への奴隷として育てられる。
ここで施設に集められ、育てられたコドモはどうなるのか。調教され売れる状態になったコドモは三か月に一度という頻度で開かれるオークションにかけられる。いわゆる人身売買だ。会員証を所持しているごく一部の金持ちしか入場することを許されないオークション会場で、売りに出されるコドモの公開ステージを行い、その場で入札会を開催する。もっとも高い価格を提示した入札希望者は別室に案内され、相互の顔合わせの上取引が成立するという流れだ。
しかし、ただの金持ちが落札できるというわけではない。この施設に入会するまでが難関なのだ。本人確認やいくつもの審査を通過し、最終的には施設の職員が登録希望者本人とその人の近親者の偵察をしたうえで入会を認めてもらえる。つまりコドモの落札の前に会員登録をすることが高い壁となっているのだ。身勝手にコドモを売買するからこそ、施設側が信用できる人に預けることになっている。
施設が会員証を登録したものにだけ売買することだけが、コドモを守る方法ではない。コドモを引き取った顧客の自宅に定期的に訪問することで、コドモの状況を把握することも施設のせめてもの責任なのだ。
ただ一つ忘れてはいけないことは、コドモは奴隷として調教されているということだ。自分の子のように育てるために顧客に売却しているのではない。中にはそのような人もいるが、当然多くは性処理に使われる。施設からの規則は大きな傷をつけず、最低限の人権を与える上で自由に扱ってもいいということだ。
実際に、コドモはどう査定されてオークションに出されるか。だいたいは見た目や感度を基準としているが、代表取締役の仁(じん)という男からの評価が重要視されている。
仁からの評価が良く、基準点を上回るコドモはSatisfactory(充足)。基準点に達し、オークションに出品することができるコドモをPassing(及第)。基準点に達することができない、または何か問題があり、オークションに出品することができないコドモをFailure(失敗)。それぞれの頭文字を取りS-0000といった形で番号を振り分けられる。また、年に一人出るか出ないかと言われているのが最高ランクのExcellent(優良)。上からE、S、Pの順に最低入札額が定められ、入札会が行われるのだ。
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