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F-1009 カエデ・F-1010 モミジ(4)
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今もなお暴れるカエデに表面麻酔を施し、軽く引きずるようにしてモミジのいる部屋に連れて行った。全裸で上から吊るされる自分の兄弟を見て、カエデが爆発するのは予想ができた。まだ手足が痺れているだろうに、今にもリクマに殴りかかる勢いで暴れた。
「お前っ、絶対許さないっ。モミジを離せよ、おっさんっ」
「・・・てめえ、二度もおっさんって言いやがったな。おい、ハルヤ。一番強い薬持って来い。・・・後悔しろよ、お前。」
言われたとおり、ドリンクタイプの媚薬を持って部屋に戻ると、カエデは部屋の隅に繋がれていた。泣くことしかできないモミジはリクマにされるがままだ。
「ハルヤ、貸せ。」
媚薬を手渡すと、すぐに蓋を開け、モミジに強制的に飲ませた。口の端から垂れた液体は少量で、ほとんどを飲み干したとわかる。
「もうっ、なんで・・・なんでみんな俺たちをバラバラにしようとするんだよっ」
「二人でいると厄介だからだろ。」
ユイからのメールには二人は暴力児だと記載されていた。自らの身と、愛する兄弟を守るために街で暴れ、拘束されたらしい。モミジは薬が効いてきたのか、顔を真っ赤にして息を荒くしていた。その様子を見て、リクマは笑みを浮かべた。嫌な予感しかしなかった。
「モミジと一緒にいたい理由は?」
「離れる必要がないからだ。」
「じゃあ、俺とゲームしようか。お前、モミジが大事なんだろ?俺たちもこいつが必要だ。だから、取り合い。」
ゴム手袋を両手にはめ、パチンと音を鳴らした。その音にカエデの体がびくりと跳ねた。ゆっくりと歩いてカエデの目の前にしゃがむとその顔を力強く掴んだ。
「いっ・・・た・・・。」
「今から一時間のゲームだ。俺はモミジと遊ぶ。それを我慢して見続けられたらお前ら二人を逃がしてやる。ただし、お前が口を出したら二度とあいつとは会えないと思え。いいな。」
「なん、で・・・お前らに、そんなことしていい権利なんてないっ」
「別に、受けなくてもいいけど。・・・なあ、モミジ。どうするよ?逃げれるチャンス、兄貴は手放すようだけど。」
少し顔を上げたモミジは小さく口を動かした。聞こえなかったリクマは片眉を上げたが、カエデは目を見開いた。泣いているモミジは顔を歪める。聞こえねえよ、と言い放ったリクマに怯えて目が泳いだ。
「モミジっ、俺の言うこと聞けっ」
「お前は黙ってろよ。」
「モミジっ」
「・・・やる。」
「ああ?聞こえねえって言ってんだろ。」
「やります・・・やって、はやく・・・。」
「なんでっ・・・」
ごめんなさい、と呟いたモミジを見て、同じ顔が歪んだ。モミジの顎を掴み、強制的に上を向かせたリクマはにやりと不敵な笑みを見せた。既に媚薬が効いたその体は熱く、火照っていた。
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