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戸締りもしたし、もう寝ようと、布団に潜り込んだ時 ある映像が流れ込んできた。
あの、悪夢のような日と似たような光景が。
「行かなければ...!」
「滉音?どうしたんだい?」
「っ、溟徳さま!お逃げください。もうすぐ、ヤツらが襲ってくるでしょう。」
「視たのか?」
「はい、住民に避難をさせなければ!」
「滉音!」
寝間着のまま、外に飛びだし叫ぶ。
船着き場の周辺だけでも、安全な所へ誘導したい。
「逃げてください!襲撃されます!」
「なんだ?!」
「どうかしたのか?!」
幸いなことに、今夜は津波の危険があったので多くの人は高いところに逃げていた。
『皆、海辺から離れてすぐに避難しなさい。繰り返す、海から遠いところへ逃げなさい。』
島の警報機から、溟徳さまが指示してくれている。
「おい!滉音も逃げろ!」
「先行って!」
ここで自分が行ってしまったら、住民を逃がした意味がなくなる。
全員が避難したのを確認して、海を見つめる。
「...来た」
1隻の船が、ゆっくりと近づいてくる。
「お前が人魚か?」
降りてきたヤツが、尋ねるが返事をしていいのか。
ここで人魚ということを言ったら、どうなる?
「攻撃しますか?」
「いや、生け捕りにせよとの命だ。」
攻撃という言葉が聞こえてきて、焦る。
島の人たちを、攻撃するつもりか?
そんなことは、させない!
「っ頼むから!ここの人たちに危害を加えないでくれ!」
「どうしますか?」
「大人しくついてこい。」
「いいのですか?」
「人魚が手に入るんだ。連れて行け。」
「はっ!」
あぁ、この人達に殺されるのか。
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