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1.本当の君
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最近やたらと見られている視線を感じている。
「うん、そうだね。ここに緑色を足すといい感じになるかもね。」
俺は絵の質問をしてくる無邪気な生徒たちに教師専用の笑顔を向けてアドバイスをしながら、ちら、とその犯人を横目で盗み見た。
犯人の生徒--は、一見飄々として、大人びた雰囲気を放っている。が、俺には分かる。
霜田 充琴(しもだ みこと)くん、…ね。
俺はニヤリと、周りの生徒たちにバレないように私的な笑みを一瞬浮かべて彼を見た。
あれから数ヶ月。
「せ、せんせい…」
霜田くんは俺の予想通り、見事な素顔を顕にした。しかし、あんなに平静を普段取り繕っていた彼が、まさかこんなにまでなるとは思っていなかった。もちろん、いい意味でだが。
彼はまるで、鉄壁の表情の下にその極上の林檎をいつまでも隠し持っていたのか?と疑ってもいいほど、彼の普段とのギャップが激しく、俺を見て浮かべる彼の表情はいつもとろけるほどに甘い。
こんな原石を見つけた俺は、間違いなく、勝者だ。
「霜田くん、我慢できる?」
俺は誰もいなくなった霜田くんと2人きりの美術室で、ハアハアと懸命に快楽に耐える霜田くんを見て笑みを浮かべ、目を細める。
「はぁ…、はぁ…、がまん…ですか?」
霜田くんは窓際にある低めのロッカーに背を向いて手をつき、8割がた裸の状態で乱れた息をしながら、わざとなのか無意識になのか眉を困ったような怒ったような具合に寄せて、俺にちらと目を寄越してくる。
彼の白い肌が、窓から射す陽に照らされて一つの作品のように綺麗である。
「そうだよ。ここも…ここもだね」
話しながらちゅ、ちゅ、と、彼の立ったままさらけ出された下半身の敏感なソレに愛おしくキスをし、彼の程よく引き締まった白いお尻を片手で軽く揉みながら、つう…と中指で彼のお尻の割れ目を下から上へ向けなぞった。
「ぅ…っ」
余裕なく羞恥で顔を赤く染め、俺のされることに目を大きくして、どうすればいいのかわからないような切羽詰まった表情をする彼の顔が好きだ。
俺はよしよしと慰めるように、立つ彼の背中に手を回し、彼の表情の見えないところでにやり、不敵に笑む。
「せ、先生……俺」
「うん?」
彼のこの上なく情けない声もすきだ。それだけいっぱいいっぱいなのだろうが、そうまでして俺の為に耐える彼の意外にも健気なところが、可愛らしいのだ。
「だ…っ、ダメです耳…、あ…っ」
「俺に反抗するの?」
「あ……っ…そ、そうゆうわけじゃ……っんん!」
我ながら自分はSなんだな、と霜田くんに対する自分の言動行動を客観的に見て思う。
だって、霜田くん可愛いんだもん。恐らく、霜田くんのこんな破廉恥な姿、知っているのは俺だけだと思うし…。
俺は霜田くんのお陰でむくむくと膨れ上がった征服欲でもう限界寸前の霜田くんのお尻の肉を片手でがしっと鷲掴みにする。
「ひぅっっ」
俺にされることで逃げる術なくプルプルとただ体を震わせる霜田くん。そこにあの日、俺に向かって威勢よく反論してきた彼の勇姿など微他もない。俺は彼の耳元で囁く。
「…そうだな。イかせてくださいって俺に頼めたらここで射精(だ)してもいいよ。」
霜田くんの傍からそっと離れて、俺は目の前にいるプルプルとそそり立ったモノを身に付けた霜田くんの泣き顔を見る。
「…せんせぃ、…は、…恥ずかしい…です、そんな、こと…せんせい…先生…」
顔をうつ向けぽろぽろと涙を流す霜田くん。もう俺に目を向ける余裕すら無くなったらしい。
人の剥き出しにされた発情したカラダを見て、こんなにも綺麗だと思ったことは過去今まで1度もない。
霜田くんは、悔しいけれど、俺の感性すべてをくすぐるのだ。
「ごめん、ちょっといじめ過ぎた?ごめんね。君って無意識に虐待心煽ってくるっていうか…」
「…ふ、ぅ……っ俺、そんなことしてないです…っ」
「ごめんって」
だらだらと涙を流し反論してくる霜田くんをあやす。普通なら泣かれるとめんどくさい、この一択だったが、霜田くんは別だ。
…ああ、こんなにも誰かが可愛いと、愛おしいと思えたのは、一体いつぶりなのだろう。
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