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欲しがりの始まり 智目線
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今のチャイムが四限の終わるおと。
今日はみんな怪我してないみたいで保健室にはまだ誰も来てない。
このまま来ない方がいいんだけどなぁ。
ガラガラガラ
あ、誰だろ。
「はーい。怪我?それとも、ぐあいわる……陽くん。」
「智先生お昼食べよ。」
「陽くん。友達と……」
「えー?それいう?俺結構きまづいじゃん。」
これはメンタルケアのいっかん。
陽くんも失恋の1件できまづいからここに来てるだけ。
僕と一緒に痛いわけじゃない。期待したらダメだ。
「はい。これあげる。」
「チョコ……レート」
「甘いもん好きでしょ?」
耳が熱い。
顔が近づいたからなのか、チョコを口に押し込まれた時に唇に触れられたからなのか
陽くんの視線が熱いから……
それに当てられてるだけだ。
「おふざけは……」
「ねぇ、智。ふざけてないよ?」
意地悪な低い声。
だめだ。
今日こそどうにかしないと。
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