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Persons waiting
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「あーもう!何処にいるんだよ!」
学校まで全力で戻ってきた俺は力尽きて息を荒らげた。こんなに走ったのも久しぶりだ。
もう一度メールを読み返し、正門近くで待機しているということを知り、あたりをさまよってみる。
すると意外にも見覚えのあるスーツ姿の男がこれまた見覚えのある車にもたれかかっているのを発見した。
こんな寒い中外で待ってたのかこいつ!?アホなのか!?ごめんアホだったね!
声に出さないもののそうバカにしながら近づく。甲斐田は寒さに顔をほんのり赤く染めてこちらに気づいた。いつも無表情だから怒ってるのか良く分からないが、気づかなかったとはいえ長い時間待たせてしまった罪悪感がある。
「甲斐田!ごめん!遅くなった!」
「千晴様」
甲斐田の低い声に俺は肩をこわばらせる。次にやってくるであろう怒りに備えて目をつぶった。
「貴方は本当に私の事を理解してくださってますね」
だが予想をはるかに超える賛美の言葉に目を丸くして甲斐田を見つめた。
「は?」
「ですが私は放置プレイより直接虐げられる方が興奮いたしますので次からの参考にしてくだされば幸いです。放置プレイは少し辛かったです。」
「何訳のわからんことを言ってるんだお前は」
よくわからんが怒ってはないようだ。でも寒さで頭をやられてしまったらしい。俺のせいでかわいそうに。もともとか。甲斐田が訳のわからないことをいうのは前からだっけか。
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