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「久弥~? 大丈夫?」
繋がったまま朦朧としている久弥に問い掛ける。
「久弥? 誕生日おめでとう」
「…へっ…??」
久弥が間抜けな声を出し、時計を確認していた。
「初めて一緒に迎えた誕生日が、初めてのドライでイきながらってスゴいね~、久弥?」
「ドラ…イ…?」
すぐには意味を理解できなかったらしく、久弥はポカンとしている。
久弥が自分の腹の辺りを確かめる。
俺の言葉を理解したらしく、羞恥心からか、後孔をきゅうっと締め付ける。
「ぁんっ!」
自分で締め付けて、自分で感じてしまったようだ。
もう一回するかと意地悪く尋ねると、さすがに抵抗された。
残念だが、明日の楽しみもあるし、今日は我慢しよう。
お風呂で久弥の身体を綺麗に流す。
ぐったりしている久弥を抱えるように、ベッドに横になる。
まさか、ドライでイってくれるとは思わなかった。
俺がちょっと強引に抱いたのもあるだろうけれど。
なんだか、身体だけでなく、俺の全てを受け止めて貰えたようで、とにかく嬉しかった。
気持ちは満たされていたが、流石に身体は疲れ切っていて、いつの間にか眠りに落ちていた。
翌日、久弥を連れて俺のマンションに向かった。
なんだか、緊張している久弥が可愛い。
幸せに浸りながら玄関の鍵を開けると、そこにはいるはずの無いヤツがいた。
思わず、たった今開けた玄関をバタンッと勢いよく閉める。
「久弥、ごめん!」
頭を下げ、何と説明すればいいのか考えていると、
「おかえりー。
また朝帰り~?
てか、もう昼だけど (笑」
ガチャリと扉が開き、息子の柳が出てきた。
どうしても久弥が見たかったらしい。
久弥に挨拶すると“塾に間に合わなくなる”と走って出掛けて行った。
「帰ってくんな!」
走る柳の背中を恨めしく睨みつけて叫んだ。
まだ呆けている久弥をリビングに通し、取り敢えずコーヒーを渡す。
こんな間抜けな招待の仕方になってしまうとは、後で柳にはお仕置きだ。
勝手に久弥の事を柳にバラしていた事を詫びると、久弥は許してくれた。
しかし、柳からどう思われるかを不安がっていたので、“久弥を好きな事を隠す気はない”と伝えた。
久弥を抱き締める腕に力を込めて伝えると、久弥もぎゅっと強く抱き締め返してくれた。
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