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【06 キスと暴力 深谷side】
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【06 キスと暴力 深谷side】
アラームの音で目が覚めた。
まだ、だいぶ眠い。
昨日、夜更かししたし。
…………隣の男はもぞもぞ起きて電子音を止めた。ベッドに戻ってこないので、俺は目を開ける。
「おはよ」
浅原はもう起きるつもりらしい。
「………はよ」
俺はまだ眠い。
「………今、何時?」
「七時半」
「早ぇよ」
学校もないんだし。寝かせろ。…………とは言えない。ここから家帰ってシャワー浴びてもろもろ支度してバイトだ。レポートいつまとめよう。あ、やべ、今週から水回りの掃除当番、俺じゃなかったっけ。水野に迷惑かけてるかな。やばやば。
はー、生きるのってかったるい。
「…………お前、休みの日も朝起きてんの」
「だいたいは」
浅原は答えた。なにその健康な生活。
あくびをして身を起こす。だるい。………………眠い。重たい頭を抱えてたら、飲み物を出された。カフェオレ?
「ありがと。…………朝からコーヒーとか優雅ですね」
「喧嘩売ってんの? カフェイン入ってないから、それ」
「売ってないです。いただきます」
ぬるめで、やわらかくて、美味しい。甘すぎない。日差しがよく入る部屋だ。広いし。いいなあ、ここ。
って思えるのは、部屋を清潔にしてるからなんだろう。
「………………」
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