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【感染 浅原side】
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【感染 浅原side】
…………………着替えてきたと思ったら、中にタンクトップ着てるし。
あれじゃ濡らしても透けねーじゃん。
ムカついたので深谷を狙い打ちしてびしょ濡れにする。
「なんで俺ばっか!」
「や? たまたま?」
「ざけんな!」
「偶然だよ」
はー。
まあ、これはこれで。
髪が濡れててえろい。
配置を確認して、人気のないほうへ追い込む。あいつ、すばしっこいな。つーか逃走にやたらむいている。人を撒くし、上手く交わしてそれぞれの敵をお見合いさせてる。プロの犯行かよ。なんかやってた?
校舎の影に追いつめて、計画通り二人きり。
「一旦休戦」
銃をおろした。
「おー……。つかここ、やめだわ。日陰入るとめっちゃ寒い」
「風邪ひくなよ」
「バカだから大丈夫」
ずっと全力疾走だったから、息を整えても脚が震える。
「歳取ったなー」
「何歳だよ」
「じゅう…………はっさい」
うん、お前はバカだ。
濡れたティーシャツをめくったら、はたかれた。
「なにすんだよっ」
「なんでそれ着ちゃうの」
「は」
「下に」
「あ? 着ちゃ…………着ちゃってなんか悪いんすか」
「残念で仕方ない」
「なにが?」
「えろい格好見れると思ったのに」
「うわ、変態………………傷あるっつったじゃん」
「あんなん透けなくね?」
「…………………………あ、そか。あー……………」
何故か深谷は考え込む。
「なに」
「…………………他にも色々あんのー」
「なにそれ」
寒い、と腕を組んで戻ろうとする奴を引き戻した。
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