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救急車
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救急隊員がドカドカと入ってきてりつを運んでいく。
周りはバタバタしていて、身体を持ち上げられているのに、りつの意識が戻ることはなかった。
奏斗に言われた通り、絵本と、一応着替えも持った。
救急車に一緒に乗り込む。
「りつくーん!りつくーん!聞こえるかなー?お返事できるー?」
救急隊員が大きな声で話しかけながらりつの肩を叩く。
うぇっ、とまたりつが吐いた。
「反応無いな。バイタルチェック頼む」
「はい」
身体に色々な機械を繋がれた時、りつが失禁した。
...りつは、助かるのだろうか。
「神童さん。りつくんはこうなる前何をしていましたか?」
直前...今は...16時前...
「見ていないので推測になりますが、今日はおやつに桃を用意していました...15時に食べるように伝えたので、それを食べたのかもしれません。」
「そうですか。わかりました。ありがとうございます。りつくんは助けます。手を握っててあげてください。」
俺がおやつなんて用意したばっかりに...
力の入っていないりつの手を握って、助かってくれと願った。
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