アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
後悔
-
病院に到着して、りつは処置室へ運ばれた。
処置が終わるのを待っている間、後悔ばかりが頭を駆け巡っていた。
すぐに気付いてやれなかった。
おやつは明日からにすれば良かった。
いつから倒れていたのかわからない。
帰った時、出しっぱなしの水の落ちる先には食器が置いてあった。
倒れるまで食器を洗っていたのだろう。
苦しかったはずなのになぜ電話を掛けて来なかったのだろうか。
色々考えているうちに、りつの処置が終わり、医師から話を聞く。
「りつくんは、アナフィラキシーショックを起こしていて危険な状態でした。発見が早かったことが不幸中の幸いでした。今日1日入院して様子をみて大丈夫でしたら明日にでも退院できますよ。」
「ありがとうございます。」
「それから、りつくんの身体についてなんですが、あの傷はどこで?」
「...分かりません。出会った時から傷だらけでした。」
「りつくんの身元がわからないので、身元引受人は同居人の貴方になっています。問題ありませんか?」
「はい、問題ありません。」
「お話は以上です。泊まって頂くことはできませんが、面会終了までならいて頂いて結構ですよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
話を終え、りつの病室へ向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 190