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練習
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帰る前に色々検査をしたから、結局帰ってこれたのは夕方になった。
検査は泣き喚いてなかなか大変だった。
家に帰ってから、凛月はずっと絵本を読んでいる。
同じ本をずっと読んでいるので、今度新しい絵本を一緒に買いに行こうかな。
今日の仕事を始めるため、凛月をリビングに残し自室へ移動した。
しばらく作業をして、一段落ついた頃には時計は18時30分を示していた。
凛月がお腹を空かせているかもしれない。
急いで自室を出た。
凛月は壁を向いて座っている。
「凛月?何してるんだ??」
「ぁ、これは、その、じの、」
「ん?」
「おなまえ、書いてるの」
し、ん、ど、う、さ、ん
と壁に指でゆっくり書いて見せる。
「しんどうさん、かけるの」
か、可愛い、なんて可愛いやつなんだ。
思わず頭をガシガシと撫でる。
「わ、なんですか?」
「可愛いな。凛月は」
「...僕、可愛い??」
「あぁ、めちゃくちゃ可愛い。今度字の練習用の本を買いに行こうな」
「はい!」
嬉しそうな返事を聞いてから、晩飯を作って食べた。
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