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明かり
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朝方には熱も少し下がってきて、安堵する。
身体が辛いようで、うんうん唸っているけれど。
「う"ぅぁ、ぁあ...ふ...いぁ...」
凛月の瞼がピクピク動く。
「凛月。凛月。起きるか?どこが辛い?」
凛月がゆっくり目を開けた。
「凛月くん。帰ってきたよ。もう平気だ」
凛月が目を細めて、顔を歪ませる。
「まぶし...いたいの...んぁ...まぶしい、まぶしい...」
「眩しい?」
「電気が眩しいの?暗くしてあげるね」
外は雨で暗く、室内灯をつけていたのだが、凛月はそれが眩しいようだった。
豆電球に切り替え、幾分か暗くなった。
「いたぃ、いたいよ、いたい...」
「どこが痛いのか教えられる?」
「いた...はぁ、あ、うう...」
「凛月くん?どこが痛い?」
「うううぅ...い、いたいぃ...」
何度か聞いたけど、凛月くんは答えられそうになかった。
「しんどう、さん、もしもし...もしもし...たすけ、て、こわ...しんど、さ...」
「凛月。電話しなくてもここにいるぞ...早く見つけてやれなくてごめんな...」
水分を取らせたくて、砕いた氷を口に入れる。
しかし、すぐに咳き込んで吐き出してしまった。
何度やっても吐き出してしまい、水分を取らせることはできなかった。
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