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◇
「辛かっただろうね」
柚希の胸の上ですやすやと眠る秋君を見ながら言った。
泣き疲れて寝てしまったため、柚希が抱っこしたままソファーへ運んだのだ。
「部屋入ったときはびっくりしたけど」
「あのピストンマシーン性能はバッチリなんだけど二人で使わないと何かあったとき気絶するまでなるからマジで危険。前禁欲プレイの時にアツ君大変だったよね」
「…うるさいっ」
まさに経験者は語るってやつだ。
ここまででお察しの通り、僕たちは付き合っている。
元は同じ高校の同じ部活の先輩後輩同士だった。
あ、身長低くても僕が先輩。
今では僕は社会人だけど、柚希は大学3年だ。
「秋クン可愛い。あのひろさんが溺愛するのも分かる気がする」
そういって額にキスをしようとした柚希を遮る。
「…だめ」
「嘘だよ。アツ君が一番可愛い。」
そういって僕の唇に軽くキスをした。
顔を赤くする自分の頭を撫でて機嫌を取ろうとしているようだ。
「……いいよ。今は秋君を普通の生活に戻すのが第一だし」
頭を撫でると、もぞもぞと動いた。
「ま…ま………ぱぱ……」
閉じた目から一筋の涙が流れた。
「…秋君の両親って……」
「今度ひろさんに聞いてみよ」
秋君をソファーに寝かせ、二人で床に座り、手を繋いでテレビを見た。
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